
中国軍は昨日に引き続き台湾周辺での軍事演習を開始したと発表しました。演習は今夜まで行うとしています。
中国軍は30日、日本時間午前9時から午後7時まで台湾周辺で実弾射撃を伴う「重要軍事演習」を行うと発表しました。
台湾島を取り囲むように5つのエリアに演習区域が設定されており中国当局は船や飛行機がこのエリアに入らないよう通告していることから弾道ミサイルの発射訓練を行うのではと懸念されています。
陸、海、空軍に加えロケット軍も参加する演習は昨日から始まっており、昨日は駆逐艦や戦闘機を展開させ制海権や制空権を奪取したり重要な港を封鎖するなど台湾を孤立させることを想定した訓練が行われました。
中国軍は演習の目的について台湾の頼清徳政権を念頭に「独立勢力を打ち破り、統一を促進する手を決して緩めず国家の主権と統一を断固として守る」と主張しています。
中国としては今回の軍事演習を通じ中国と距離をとる頼清徳政権に圧力を加えるほか、台湾に1兆5000億円規模の武器売却を承認したアメリカのトランプ政権や台湾有事をめぐる発言を行った高市総理をけん制する狙いもあるものとみられます。
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