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【独自】香港5100万強盗“事件直後”実行犯の画像入手…日本人含む4人出廷 香港“金密輸”ビジネスに関連は?「怪しい持ち込み増えている」【news23】

海外
2026-02-03 13:00

アジアを股にかけた巨額現金強盗事件について、香港の事件に関与したとされる日本人3人が2日、現地の裁判所に出廷しました。


【写真を見る】金の運び役 中国人に聞いた報酬額


香港“事件直後”の実行犯 内通者とみられる日本人も逮捕

一般市民にまぎれ、2人は街を歩いていました。手前の男の右手には、黒いカバンのようなものが確認できます。

JNNが入手した画像に写っている2人は、山口将人被告と下村桂吾被告。1月30日、香港中心部の両替店の前で、日本人男性が運んでいた現金約5100万円が入ったリュックを奪ったとされています。

画像は事件発生直後に撮影されたものです。


香港警察は、山口被告と下村被告などあわせて6人を逮捕。その中には、現金を運んでいた男性と一緒にいた日本人も含まれていました。

香港警察によりますと、この男は内通者とみられています。


香港警察本部長
「逮捕した1人が当初通報した1人だと分かりました。他の日本人2人に情報を流して強盗を手助けしたのです」


6人のうち、これまでに日本人3人と中国人の女、あわせて4人が強盗共謀の罪で起訴されました。

事件から3日、出廷した4人。

裁判で検察側から今回の起訴内容について、理解したのか問われると日本人3人は「わかりました」と述べたといいます。

裁判は10分ほどで終了。次回は4月に予定されているということです。


被害 約2か月前にも外貨盗まれた 相次ぐ“巨額現金強盗”

香港で現金5000万円を奪われた男性と一緒にいた男。2人は、この数時間前、羽田空港の駐車場で、現金1億9000万円を奪われそうになっていました。


1人が現金をスーツケースに移す作業をしていたところ、白い乗用車が接近し、催涙スプレーをかけ襲撃。

車の中には他に3人が乗っていたほか、現金1億9000万円が入ったとされるスーツケースがありましたが、何も奪わずに逃走しました。

その後、実行犯が使った可能性がある車が、神奈川県厚木市の河川敷で見つかっていたことが分かりました。盗難車で、ナンバープレートが外されるなどされていたということです

一方、襲撃された4人のうち2人はその後、香港へ。そこで、現金約5100万円を奪われたのです。

そもそも、なぜこれだけの現金が運ばれていたのでしょうか。

羽田空港で被害に遭ったのは両替商の社長でした。


両替商の社長(30代)
「現金は金を売却して得たもの。毎日のように日本円を香港に運んでいる


社長が被害に遭ったのは、今回だけではありません。

捜査関係者によると、2か月あまり前に9500万円相当の外貨が入ったリュックを盗まれていたというのです。社長を知るという人物は…


社長を知る人
「社長は両替のビジネスをやっている。リスクが高いので運び屋を使い分けているらしい」


各地で狙われる多額の現金。

羽田の事件の数時間前には、台東区東上野の路上で、4億円あまりが入ったとされるスーツケースが男3人に奪われる事件もありました。 

現場付近の防犯カメラは、犯行に使われたとみられる、車が逃走する様子をとらえていました。

被害に遭った日本人と中国人のグループは、「貴金属店から預かった日本円を香港に運び、両替する仕事をしていた」と説明しています。


なぜ、億単位の現金が香港に運ばれるのでしょうか。


香港“金密輸ビジネス”関連は? 背景に“税制の違い”

背景として指摘されている一つが、香港と日本の間にある“税制の違い”です。


香港警察
「香港では課税がされないものがあります。彼らは(税金の)差額の利益を得ようとしていたかもしれません」


香港では、課税の対象となっていないものがあり、その一つが「金」です。日本では、金を買う場合、10%の消費税がかかる一方で、香港では税金はかかりません

専門家は、こうした制度の違いが悪用されている可能性がある、 “あるビジネス”の存在を指摘します。


元警視庁刑事 吉川祐二氏
消費税分10%がかかることを避けるために、密輸という方法をとっている。これまでも、消費増分の脱税、これは行われてきた可能性は非常に高いと思う。日本が密輸の受ける拠点になっているということはあると思います」


たとえば、香港で1億円分の金を買って日本に持ち込む場合、本来は税関で消費税分を支払うことになっています。

しかし、申告せず国内に“密輸”し、そのまま消費税分が上乗せされた価格で売却すると、消費税分の利益が出ることになるのです。


“密輸グループ” 運び役の中国人「お金って簡単に儲かるんだなと」

JNNは以前、“密輸グループ”で幹部を務めていたという男を取材していました。


ーー金塊の密輸はこれまでに何回した?


密輸グループに属していた男
「私は80回ぐらい」


かつては200人以上を動かし、自らが大金を持って香港で金を買い付けていたといいます。


密輸グループに属していた男
「当時は週に3回とかいっていたので、ほとんど寝てなかった」


ーー当時は、罪の意識は?
「全くないですね」


その中には、日本への“金の運び役”の存在も。


運び役をしていた中国人
「金塊1枚につき報酬4000香港ドル(当時5万7000円)」


運び役をしていた別の中国人
「お金って簡単に儲かるんだなと思いました。外国でブランド品を免税店で買ってきて、売るのと同じような感覚ですよ」


上野周辺では「怪しい持ち込みが増加」

今回、事件が起きた現場周辺は、貴金属店が集まるエリア。

一連の事件との関連性はわかっていませんが、時々、“出どころの分からない金”が、持ち込まれることもあるといいます。


上野周辺の貴金属買取店
「品物がきれいな状態だったりすると、『いつ頃買ったんですか?』と聞いたときに、いつ頃かというのが回答できない。5、6年前にここまで(金価格が)上がる前と比べると、そういった怪しい持ち込みというのは増えている。身分証明書はないとお買取りはできないので、パスポートのみでのお買取りはお断りさせていただいている」


また、別の関係者は…


上野周辺の貴金属買取店
「金を何キロという単位で持ってくる外国からの人もいる。身分証もパスポートしかなく、量も多いとなると怪しいので全部断ってる上野の事件の後も売りに来たけど断った


“金の密輸”は2025年も摘発が続いていて、警視庁はこうしたグループと今回の事件との関連についても慎重に調べています。


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