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なぜ今?イラン攻撃の背景とアメリカ・イスラエルの思惑を元中東支局長が解説

海外
2026-03-01 00:45

日本時間28日に、アメリカとイスラエルはイランに攻撃を行いました。
イランも反撃を始めたとしていて、今後、情勢のさらなる悪化が懸念されます。
イラン攻撃の背景と各国の思惑についてJNN中東支局長の元支局長が解説します。


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なぜこの時期?イランへの攻撃

なぜこの時期だったのかにはいくつか要因が考えられます。
去年6月にアメリカとイスラエルがイラン核施設を主要な標的にした攻撃がありました。
「これでイランの核開発は後退したと言えるものの、完全に根絶されたわけではない」という見方も多く出ていました。
このため、さらに核開発計画を後退させたいというイスラエルとアメリカ両国の意図がありました。


また去年6月の攻撃で、イランの防空システムもかなり打撃を受けましたが、これが再建される前に攻撃をしかけたいという意図もあったでしょう。


さらに大きな背景として、中東でイランが影響力を持ち、イスラエルを囲むように存在していた代理勢力(プロキシ)がここ数年で次々に力を失っていきました。ガザのハマス、レバノンのヒズボラはイスラエルの攻撃により大きく力をそがれ、シリアのアサド政権は反体制派勢力によって崩壊しました。つまり、イスラエルがイランに攻撃をしかけたとして、イランが反撃するための手足、オプションが少なくなっている状況でした。


ではなぜ「今日」だった?

アメリカとイランの間では核協議が続いており「前進があった」とか「合意に近い」というポジティブなシグナルが、イランや仲介するオマーンから、攻撃の直前まで出ていました。
ただ、アメリカ側からはポジティブな言い方は出ていませんでした。


イスラエルメディアは「攻撃は数ヶ月に渡って準備されてきた」とのイスラエル軍関係者の話を伝えています。そうなると、実際には攻撃の日付はすでに決まっていて、交渉は単なる時間稼ぎだったのではないか、そんな可能性が指摘されています。


国際社会への体裁を気にした?

というより、煙幕を張っていたのかもしれません。


具体的には、アメリカの空母艦隊(空母フォードなど)が地中海のイスラエル近海に配置されるまでの時間を稼ぐために交渉を続けたという見方があります。
また、軍事専門家の間では、アメリカ軍がこれだけ部隊を展開した以上は何らかの行動を起こさざるを得ないだろうという見方が大勢を占めていました。


攻撃の標的については?

イスラエルもアメリカも基本的には軍事施設がメインであるとしています。イスラエル軍はイラン西部のミサイル関連施設を攻撃したという映像を公開しました。
一方、テヘランでも爆撃が確認されていて、最高指導者ハメネイ師の居住区域が狙われたと報じられています。


一つ不可解なのは、イラン南部の町にある小学校が爆撃され、イランメディアによれば女子児童ら60人以上が亡くなったと報じられています(イランは男女別学)。
犠牲者はまだ増える可能性があります。なぜこの小学校が爆撃されたのか、理由は現段階では不明ですが、事実とすれば、少なくともイラン側にとっては今回の攻撃の象徴的な被害として、国際社会に訴えていくことが想像されます。


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