アメリカ・イスラエルとイランによる攻撃の応酬が続くなか、イラン国内に地上から攻め込む可能性が指摘されている武装勢力がいます。JNNは、その指導者を取材しました。
イランの隣国・イラク北部のクルド人自治区。クルド人はイランやイラク、トルコなどにまたがって暮らす、人口およそ3000万人の民族で、国家を持たない最大の民族として知られています。
私たちが向かったのは、イランで活動できないことからイラクを拠点としている反体制派のクルド人武装勢力の元です。今回、特別に取材を認められました。
クルド人武装勢力の1つ「Khabat(ハバット)」。イラン国内では少数派となっているクルド人の権利拡大を求めてイラクで活動しています。
この拠点は5日にイランのドローン攻撃を受けました。激しい爆発で、一瞬のうちに暗闇が炎に包まれました。
記者
「ここがまさにイランのドローンが着弾した現場だということです。このあたりに着弾して、周辺の建物を見てみますと窓が完全に吹き飛ばされていたりとか、破片が飛び散って壁にいくつも穴が空いている様子がわかります。このイランのドローンの部品が残されていますけれど、これはまさに(ドローンの)先端部分ですね。こうした圧倒的な兵力で、いま攻撃を続けているということです」
イランが特に警戒しているのは、こうした勢力がイラン国内に地上から攻め込む可能性です。
クルド人武装勢力「ハバット」指導者 ホセイニ氏
「私はいつでも戦う準備ができています」
「ハバット」の指導者、ババ・シェイク・ホセイニ氏。身の安全のために居場所を転々としながら活動していて、対面での取材に応じるのは異例です。
クルド人武装勢力「ハバット」指導者 ホセイニ氏
「より多くの“行動”が必要な時には何でも対応する準備ができています」
地上からイランに攻め入る準備ができていると主張するホセイニ氏。こうした作戦は地上からもイランに圧力をかけ、民衆の蜂起を促す狙いがあるとみられ、実際、アメリカがこうした勢力への軍事支援を検討しているとの報道もありました。
クルド人武装勢力「ハバット」指導者 ホセイニ氏
「我々が(アメリカに)求めるものは多くありません。なぜなら我々には十分な人員がおり、軍事力、十分な武器や弾薬もあります。今アメリカとイスラエルがイランに対して行っている攻撃、それ自体が十分な支援なのです」
「武器の供与はまだ受けていない」としながらも、第三者を介してアメリカ側とコンタクトをとっていることを明らかにしました。
一方のトランプ大統領は5日に作戦への「全面的な支持」を表明。その後、「クルド人の関与は望まない」などと大きく軌道修正しましたが、イラン側はいまも警戒を続けています。
クルド人武装勢力「ハバット」指導者 ホセイニ氏
「私たちの故郷はイランのクルディスタン地方の都市です。戦いであれ、平和的にであれ、私たちはそこに帰りたいのです」
中東の戦火はさらに広がるのか。クルド人武装勢力の動向に注目が集まっています。
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