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「インスタとTikTokで一日」米国でSNS依存めぐり企業の責任認める評決 「中毒性の高い仕組み」“娘は追い込まれた”遺族の訴え【news23】

海外
2026-03-27 13:50

SNSへの依存は誰の責任なのか?アメリカで“初の判断”です。インスタグラムなどへの依存をめぐる裁判。カリフォルニア州の陪審団は、SNSの設計や運営に過失があったとして、運営企業側の責任を認めました。


【写真を見る】弁護士「運営企業には責任を問うことができる」損害賠償額は600万ドル(約9億5000万円)


※動画内で紹介したアンケートは27日午前8時に終了しました。


子どものSNS依存 “企業に責任”「中毒性の高い仕組み」

ついつい依存しがちなSNS。

大学生(22歳)
「一日何もない日は昼ぐらいに起きて、そこからもう何もすることないんで、とりあえずちょっと見ようかなと思って見てたら、いつの間にかもう日が暮れてるとか


中学生(15歳)
「インスタとTikTok。ほぼ一日見てます。短い動画がずっと流れてくるので、新しいのがどんどん見られちゃう。中毒みたいな


大学生(22歳)
「YouTubeとかずっと流しちゃってます。依存症みたいになっている。やばいっすね」


そんなSNSのあり方を変えるかもしれない、ある判断がアメリカで出されました。


アメリカ・カリフォルニア州 原告側弁護士(25日)
「SNSの影響を受けてきた世代にとって、極めて重要な意味を持つ評決です」


20歳の女性がインスタグラムやYouTubeに依存し、「うつ病」になったとして、運営企業のメタなどを訴えた裁判。


原告側は、「企業側が無限スクロールなど中毒性の高い仕組みを意図的に組み込んだ」と主張していたのに対し、企業側は「SNSの利用と精神疾患の因果関係は医学的に証明されていない」などと反論していました。

25日、陪審団は原告の訴えを支持。インスタグラムやYouTubeの設計や運営に過失があったとして、企業側の責任を認めるという評決を出しました。損害賠償額は600万ドル(約9億5000万円)です。


原告側弁護士
「これらの運営企業には責任を問うことができる。これらの企業への極めて重要なメッセージだ」


メタとGoogleはそれぞれ控訴する方針です。


SNSで自殺「企業が作ってきたシステムが娘を追い込んだ」

運営企業に責任があるとした今回の判断。背景にあるのは、深刻さを増す子どもの“SNS依存”です。


コロラド州のロリー・ショットさん(64)。6年前、娘のアンナさんが18歳で自ら命を絶ちました。


ロリー・ショットさん
「娘も私と同じように、ガーデニングや家族の集まりをSNSでみていると思っていました。でも大間違いだったんです」


13歳で携帯電話を持ったアンナさん。すぐにSNSに熱中するようになりました。しかし、次々と出てくる他人と自分を見比べ、自信を失っていきました


アンナさんの日記
「他の“女の子のプロフィール”を見ると気分がさらに落ち込んでしまう。私みたいに醜くて、傷だらけな人間は誰にも愛されないだろう


ショットさんは、「SNSの運営企業が作ってきたシステムが娘を追い込んだ」と訴えます。


ロリー・ショットさん
「(SNSの)アルゴリズムは反応などを分析し、娘がどういう人物かわかった上でコンテンツを流し続けたのです。ひたすら「あなたは不十分だ」と刷り込み続けたのです」


 専門家「年かさの友人にアカウント作成してもらい利用するケースも」

規制に向けて動き出す国もあります。オーストラリアは2025年、世界で初めて16歳未満のSNS利用を法律で禁止しました。専門家は…


成蹊大学 高橋暁子 客員教授
「規制で効果が上がるかどうかはまだ見えていない状況なので、規制されていないSNSに大量に移行している。年かさの友人にアカウントをお金を払って作ってもらって利用している。保護者がしっかりと会話を通じて把握する


日本の保護者の対策は…


「うるさく言ってます。朝起きた瞬間にスマホチェックするのをみてイラッとする。それよりすることある。あいさつとか、朝の準備」


「制限はかけている。1日1時間半。注意しなかったら長い。ずっと触っていたり。依存気味になっている


「いじめとか、のけ者にされたりして、ふさぎこんでしまったりするのは心配」


中毒性があるものを“売る側”に規制を

小川彩佳キャスター:
私の子どもは5歳ですが、動画などをネットで見るときは私も常に一緒に見るようにしています。ただ、これからどうなるかとても心配です。誰もが当事者となる問題です。


日本総研 藻谷浩介 主席研究員:
「子どものSNS依存の責任は運営企業にある」という、アメリカでの裁判の評決は当然だと思います。

これは、今から約100年前に登場した「車」と同じことだと思うんです。現在、車はなくてはならないものになりました。この100年の間にたくさんのエネルギーや税金を使って免許制度、道路整備、信号や歩道の拡張を行いましたが、それは、車の事故で多くの人が亡くなったという背景があるからです。野放しにしていればうまくいくなんてことはないのです。

どのような規制がうまくいくのかわかりませんが、車のように運転に年齢制限を設けるといったことが確立されることは間違いないと思います。自由放任で全てうまくいくというのは幻想です。確立に至るまでには、色々と起きることは覚悟しています。

ただ、もう少し早く対応しなければいけないと思っています。私の家族もゲームをやりますが、禁止をしていても大人になればやるわけです。中毒性があるものを売る側の方に直接規制をしないといけません。


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<プロフィール>
藻谷浩介さん
(株)日本総研主席研究員
SNSには一切触れず 代わりに旅行三昧


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