
夕食会での暗殺未遂から危うく難を逃れたトランプ大統領。イランに対しては「これ以上いい人でいるのはやめた」と宣言し、新たな揺さぶりをかけています。
【写真を見る】「2人の王(Two Kings)」物議を醸したホワイトハウスの投稿
夕食会で銃撃事件 逮捕の男はエプスタイン疑惑を批判
4月25日にトランプ大統領が出席したのは、ホワイトハウスの記者会が主催する夕食会。
日頃は大統領に厳しい質問を浴びせる記者たちと、和やかに食事を楽しむはずの場でした。
例えば、2006年には、ブッシュ大統領がそっくりさんを伴って登場。支持率が低迷する中での自虐的なジョークを披露。
ブッシュ大統領(2006年当時)
「今日は気分がいい。ホワイトハウスの人事異動で何とか生き残れたのでね」
また、2016年にはオバマ大統領も、退任間近の自分に対し、“外国の要人が失礼になってきた”と愚痴をこぼし…
オバマ大統領(2016年当時)
「イギリスのジョージ王子は、私との会談でバスローブ姿だった。これは侮辱だ」
当時2歳だった王子との対面をネタに、記者たちの爆笑を誘っていました。
今回も記者を相手に、トランプ氏からどんなジョークが飛び出すのか注目されていた矢先。
会場にいた各国の記者
「伏せて!伏せて!」
「発砲があったようです…」
夕食会場で銃撃事件が発生。退避する事態となったのです。
「大したことをしていない人は狙われない」会見で発言も
監視カメラには、男が会場の警備を突破する様子が映っています。その際、男は発砲し、会場に突入しようとしたところを取り押さえられました。
そして、記者がドレスアップしたまま開かれた会見。
トランプ大統領
「最も多くのことを成し遂げ、大きな影響を与えた人物こそが暗殺の標的になる。大したことをしていない人は狙われないんだ」
トランプ氏からは、あからさまに分断を煽る発言はありませんでしたが、レビット報道官は、野党やメディアに責任を転嫁するかのような姿勢。
レビット報道官(27日)
「この政治的暴力は、大統領とその支持者に対する組織的な悪者扱いから来ている。それは民主党議員や、一部のメディアによっても行われている」
今回の銃撃事件で逮捕された男の犯行メモには、トランプ氏のエプスタイン疑惑への批判などが記され、男は、トランプ氏の強権姿勢に抗議する「No Kingsデモ」にも参加していたとされます。
英チャールズ国王が訪米 「2人の王」と投稿し物議
そんな折、アメリカを訪れたのはイギリスのチャールズ国王。
するとホワイトハウスは、トランプ氏と並んだ写真を「2人の王(Two Kings)」と題して公式SNSに投稿したのです。
こうした描写が物議を醸そうが、本人はどこ吹く風。晩さん会では、イラン攻撃をめぐって、こうアピールしました。
トランプ大統領(28日)
「ご存じの通り、中東での作戦は順調に進んでいる。チャールズ国王は私以上に分かっているが、敵には決して核兵器を持たせない」
しかし、そのチャールズ国王が同じ日に行った議会演説では、聖書の表現を引用し、アメリカ独断での戦争拡大に“クギ”を刺していました。
チャールズ国王(28日)
「この激動の時代に世界のパートナーと手を携え、『鋤(農具)を剣(武器)に打ち直す』流れを食い止めるよう願い祈っています」
国防長官に厳しい追及 イラン核開発は「脅威」か「野望」か
そして、イラン攻撃から2か月を迎えるなか開かれた、4月29日の議会公聴会。
戦費がすでに4兆円(250億ドル)に達したことが公表され、ヘグセス国防長官が厳しい追及にさらされます。
民主党 ガラメンディ下院議員
「大統領は、自らとアメリカを中東での新たな戦争という“泥沼”にはまり込ませた」
ヘグセス国防長官
「あなたは(イラン攻撃を)“泥沼”と呼び、敵に宣伝材料を与えるのか。その発言は恥知らずだ」
さらに、トランプ政権が攻撃の“大義”としているイランの核開発疑惑をめぐっては…
民主党 スミス下院議員
「イランはまだ屈服していないということですね…?」
ヘグセス国防長官
「核施設は(去年の攻撃で)完全に破壊した」
民主党 スミス下院議員
「おいおいおい。『核兵器が差し迫った脅威だったから、戦争を始めざるを得なかった』と、60日前に言いましたね。なのに、それ以前に完全に破壊されていたと?」
ヘグセス国防長官
「イランは核開発の野望を捨てていない」
イランの核兵器開発は「差し迫った脅威」ではなく、単なる「野望」だったのでしょうか。
核問題へのこだわり強調…トランプ大統領は「攻撃再開」示唆も
5月1日にはトランプ氏から、こんな発言も飛び出しました。
トランプ大統領
「我々は勝っていないという人たちがいる。極左だ。これは反逆罪だぞ」
そして、イランとの協議では、あくまでも核問題にこだわる姿勢を強調します。
トランプ大統領(29日)
「イランも歩み寄っているが、問題はそれが十分かどうかだ。核兵器の放棄に同意するまで合意は決して成立しない」
さらに、SNSには画像とともに「これ以上“良い人”でいるのはやめだ」と投稿。攻撃の再開もチラつかせています。
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