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急浮上「米朝首脳会談」目途立たないイランとの戦闘終結 中間選挙前、求心力回復に躍起のトランプ氏 日本の安全保障への影響は?【サンデーモーニング】

海外
2026-08-23 14:30

トランプ大統領が突如として北朝鮮の金正恩総書記との信頼関係をアピールし始めています。なぜ今、北朝鮮なのでしょうか。


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「我々は理解し合っている」北朝鮮・金正恩氏との信頼を突如アピール

8月18日、トランプ大統領が投稿した、受話器を持つ北朝鮮の金正恩総書記の画像。
そこには、「なあドナルド、我々はうまくいっているよね?」との文字が書かれています。


報道陣からは…


――金正恩氏と話したのか?どんな話か?


トランプ大統領
「とても前向きだ。我々は理解し合っている。金正恩氏はいつも私に敬意を払ってくれている」


突然にも見える金正恩氏の登場。それには訳がありました。


「米朝首脳会談」まで浮上 トランプ氏の狙いは?

トランプ大統領
「これまで、簡単ではなかったよ」


6月、フランス・ベルサイユ宮殿で、イランとの戦闘終結に向けた覚書に署名し、成果を誇ったトランプ氏。


ところが、覚書では、イランの核開発や、ホルムズ海峡の開放などについて、60日間で合意を目指すとしていたものの、進展がないまま、16日で期限切れ。 


――(イランとの)覚書の延長はしないのですか?


トランプ大統領
「しない」


核合意も、ホルムズ海峡の開放も、現状全くめどが立っていません。


最新の世論調査では「イラン攻撃は行う価値がある」と答えた人は21%にすぎず、トランプ氏の支持率も、第2期政権発足以来、過去最低の33%にまで下落したのです。(ロイター・イプソス/17日)


秋の中間選挙を前に、政権の求心力回復に躍起となる中、トランプ氏は突然、金正恩氏との親密ぶりを吹聴し始めます。


「米朝首脳会談」開催まで浮上する中、トランプ氏の狙いを、専門家は…


明海大学 小谷哲男 教授
「やはりイラン情勢がなかなかうまくいっていないということで、他に動かせそうな案件を探している中、北朝鮮の問題に目を付けたと考えられる。金正恩氏と再び会うことで、何か大きな成果が動きそうだという印象を有権者に与え、少しでも支持率を回復したい」


しかし、仮に米朝首脳会談が実現したとして、成果は何か得られるのでしょうか。


北朝鮮の核保有を容認か トランプ氏が仕掛けるディールは…

2018年、史上初となる米朝首脳会談を行ったトランプ氏。その最大の目的は「北朝鮮の非核化」でした。 


トランプ大統領
「友よ」


金正恩総書記
「お会いできてうれしいです」


軍事境界線での握手など、3度にわたり会談を重ねたものの、結果として、「非核化」という成果は上げられなかったのです。


それから7年。アメリカにとって状況は、当時以上に厳しいものとなっています。


ウクライナ侵攻を続けるロシアを支援するため、北朝鮮は1万人を超える兵士を送ったほか、ミサイルなどを提供。 


見返りとされたのが、ロシアからの巨額の資金や軍事技術。北朝鮮はそれを核・ミサイル戦力の強化にあてているといいます。


そうした中、北朝鮮との首脳会談を模索するトランプ氏。会談前からおもねるような姿勢を見せます。


トランプ大統領
「彼(金正恩氏)は57発の強力な核兵器を持っている。イランに核兵器を持たせるわけにいかないが、私は金正恩氏をよく知っている。彼なら大丈夫だ」


非核化どころか、事実上、北朝鮮の「核保有」を認めるような発言。


さらに17日に始まった、北朝鮮が警戒する米韓合同軍事演習は、その期間を大幅に短縮させたのです。


ところが、金正恩氏の妹・金与正氏は19日、軍事演習の短縮について「評価する価値もない」と切り捨てるような談話を発表。


ロシアとの軍事協力が進む現状への自信の表れにも見えます。


その北朝鮮に、トランプ氏はどんなディールを仕掛けるのでしょうか。


明海大学 小谷哲男教授
「もはや『非核化』を前提とした首脳会談は無理だとアメリカも分かっている。この5年間だけでも(北朝鮮は)アメリカ本土を直接狙える核ミサイル能力を飛躍的に高めたので、まずは、アメリカに届くICBM(大陸間弾道ミサイル)を凍結させるところに目的を定めるのではないか。▼アメリカによる敵視政策をやめる、▼経済制裁の解除、在韓米軍を縮小・撤収するということにもなる」


米朝接近で影響を受ける「日本の安全保障」

結果として、否応なく影響を受けるのが「日本の安全保障」です。


19日、金与正氏は、日本に対しこう恫喝しました。


朝鮮中央通信(19日)
「日本が間違った選択をすれば、即座に生存不可能な、せん滅的猛攻撃を受けるだろう」


そんな北朝鮮に、日本にお構いなく譲歩する姿勢を見せるトランプ氏。小谷さんはその影響について…


明海大学 小谷哲男 教授 
「米朝首脳会談が進むことで、日本の安全保障がどうなるのか、大きな課題に直面することになる。アメリカ本土に届くICBM(大陸間弾道ミサイル)は凍結することになっても、日本や韓国を攻撃できる中距離ミサイルは(北朝鮮が)手放さないことになる。アメリカはアメリカの利益だけを考えて動いていく」


アメリカが自国の利益しか省みない中、中国、ロシア、そして、北朝鮮と向き合う日本は、どうすればいいのでしょうか。


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