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“急襲”の映像公開…「スパイ容疑」でロシアが北海道新聞の日本人記者を拘束 過去には懲役16年も 「関係をさらに悪化させる要因に」【news23】

海外
2026-10-15 11:43

ロシア当局は、北海道新聞の日本人記者を拘束・逮捕したと発表。“スパイ”の疑いがあると主張しています。


【写真を見る】ドアを開けると勢いよく部屋の中へ…ロシアが日本人記者を拘束“急襲”の映像


“急襲”の映像を公開 日本人記者をスパイ容疑で拘束

廊下を進む人たちが着ているジャケットには、ロシア語で「FSB(=ロシア連邦保安局)」とプリントされています。
   
部屋を指さす様子も見せ、ドアを開けると勢いよく部屋の中へー

「後ろに引け。もう片方を出せ!」
  
これはFSBが公開した映像。


10月13日、北海道新聞の日本人記者をスパイ容疑で拘束したと発表。
場所は北海道の北に位置する、極東のサハリン州ユジノサハリンスクで、北海道新聞の支局があります。

記者はその後、モスクワに移送されて逮捕されたということです。


FSB担当者とされる人物
「捜査の結果、この日本人は記者という立場を隠れみのにし、その枠を大きく逸脱していたことが判明した」


ロシア外務省は、「記者が我が国の領土内で諜報活動を行ったとして拘束した」と発表しています。


有罪なら懲役10年~20年 「諜報活動」とは一体?

ロシア当局のいう「記者の立場を逸脱」「諜報活動」とは、一体どういうことなのでしょうか。


FSB担当者とされる人物
「彼は自国の情報機関の指示に従い、千島列島から特別軍事作戦に参加している動員兵や兵士の数に関する情報を収集・保管し、日本の関連機関に渡そうとしていた」


FSBは、記者がロシアの安全保障に敵対する目的で、「千島列島・北方領土からウクライナ侵攻に動員された兵士の情報を収集・伝達していた」としています。


ロシアのインタファクス通信によりますと、モスクワの裁判所は記者の12月12日までの勾留を決定。

スパイ罪で有罪になれば、懲役10年~20年が科される可能性があるとしています。


ロシア ペスコフ大統領報道官
「連邦保安局から関連する発表がなされている。彼らは自らの機能を果たしているのだ。スパイがいれば、彼らはそれを捕まえるということだ」


日本側は強く抗議 駐日ロシア大使を呼び出す

ただ、これはあくまでもロシア側の主張。
外務省は14日、駐日ロシア大使を呼び出しました。


――サハリンでの日本人拘束の件についてか?

ロシア ノズドレフ駐日大使
「きょうはコメントなしにします」


外務省側は「現時点では日本政府として何ら説明を受けていない中、ロシア側が日本人を拘束し、発信を一方的に行っている」として、強く抗議しました。


日露関係が悪化? 過去にアメリカ記者を拘束し懲役16年の判決も…

FSBによる拘束は、これまでも繰り返されてきました。


2023年には「ウォール・ストリート・ジャーナル」の特派員だったアメリカ人をスパイ容疑で拘束。記者は1年以上勾留されたのち、懲役16年の判決を言い渡されます。

その後、アメリカとロシアの間で拘束者の身柄の交換が行われ、記者は解放されました。


こうした治安当局による拘束の背景に何があるのか。


8月、ロシアが実効支配する北方領土の択捉島を電撃訪問したプーチン大統領。


日本政府はロシアに対して強く抗議しましたが、プーチン大統領は…


プーチン大統領(9月)
「我々は日露関係を悪化させる行動は1つもしていない」
「日露関係の悪化は完全に日本政府の責任だ」


ロシアは、ウクライナ侵攻をめぐって、日本政府が続けてきた制裁に反発しているのです。


今回の拘束事件で、ロシア外務省は…


ロシア外務省 ザハロワ情報局長
「今回の出来事は、ロシアと日本の関係をさらに悪化させる要因になる」


専門家は原因に“戦況をめぐる焦り”を指摘

ロシア側の狙いについて、専門家は「日本政府への外交圧力に加えて、戦況をめぐる焦りもある」と指摘します。


ロシアの情報機関に詳しい 黒井文太郎さん
「ウクライナ侵攻が長期化し、今ロシア国内の人々の意識などを取材してほしくない。西側のメディア・記者に対しての、国内での取材活動に対する圧力、そういった面も多いと思います」


北海道新聞は、「記者の安全確保を最優先に対応して参ります」とコメントしています。


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