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創業わずか6年で、全国に127店舗を展開する出張専門の買取サービス『買いクル』。急成長のウラには何が?
【写真を見る】なぜ?買取査定も販売方法も“異色”の「リユース店」が急成長【THE TIME,】
「画像検索」を使って“相場”で査定
「終活じゃないけど、子どもたちがこの家を引き継ぐので」
息子夫婦に子供が生まれるのを機に家の中を整理することにしたのは、栃木県宇都宮市に暮らす60代の男性、田中さん(仮名)。
『買いクル』宇都宮店に買取を依頼したのは、
「娘が2年しか弾いていない」というピアノや、27年前に購入した革のソファー、アンティークショップで購入したローテーブルなど小物も合わせて40品以上。
中には、薪ストーブや、骨董市で40万円した大型の置き時計、エアーガンなど珍しいものもあります。
すると早速、スタッフがスマホで依頼品の写真を撮り始めました。
『買いクル』宇都宮店 高梨雄大さん:
「グーグルのカメラで撮ると、ヤフオクとかメルカリとか色んなサイトで取引されているのが出てくる」
この“査定方法”が、最大の特徴!
鑑定士が査定するのではなく、【スマホの画像検索を使い、商品の中古市場での価格を調査】。その相場から買い取り価格を算出します。
例えば、壁に飾っているロイヤルコペンハーゲンの「イヤープレート」。
毎年違う絵柄で制作され、インテリアとして飾る人も多いお皿です。
相場を検索したところ、田中さんが所有する10枚のうちほとんどは「平均1000円」で取引されていましたが、1972年のお皿だけは4000円前後の値段がついていました。
このシステムを使えば、経験の浅いスタッフでも相場の適正価格で査定可能。
アンティークなど“一点モノ”で類似品がない場合は、本部に画像を送れば専門家が査定してくれます。
「趣味で集めたモノ」が想定外の高値
3時間かけて合計40点の査定が完了。
その買取金額は…
『買いクル』高梨さん:
「10万4210円」
依頼主・田中さん:
「えー!そんなに行くんですか?」
査定内容をいくつか紹介すると、
▼大型の置き時計⇒取引が少ないため2000円
▼革ソファー(3人掛け)⇒破れがあるため1000円
▼ピアノ⇒2500円
▼ロイヤルコペンハーゲンの皿10枚⇒7800円
▼薪ストーブ⇒1万5000円
そして最も高い値が付いたのは、趣味で集めていたモノ
▼エアーガン(レプリカ)⇒2万5000円
▼銃剣(〃)⇒2万2400円
田中さんも、「細かいところまで1点1点査定してもらえた」と大満足でした。
(※期間内であれば法律に準ずるクーリングオフが可能です)
買取品の「売り方」も斬新
では、買い取った品はどうやって売るのか?
とある倉庫に行ってみると、家電や家具、ぬいぐるみに置物、使いかけの香水まで!買取品が山のように置かれています。
中には、箱が完全に潰れているおもちゃも。
THE TIME,マーケティング部 新名真愛部員:
「怒られるかもしれないんですけど、ガラクタにしか見えない…。箱が潰れていても大丈夫なんですか?」
『買いクル』八千代佐倉店 柳田大志さん:
「中が未使用なので、大丈夫という方もいます」
そしてスタッフが商品を台の上に並べ、スマホで撮影を開始。
一体どういうことなのかというと…
「メルカリ」や「ヤフオク」に出品するため!
『買いクル』は“店舗を持たない”ため、【買取品は大手フリマサイトなどで販売】しているのです。
“無店舗”フランチャイズで急成長
新規に店を構えると、初期費用は通常1000万円前後かかりますが、『買いクル』は“無店舗”で始められるため、初期費用は198万円。
運営会社『RC』代表取締役 大堀直樹さん:
「商売をするのに、先に“箱”を作るだけで500万も1000万円もかかる。そのお金はできれば事業運営のランニングコストや、仕入れの代金などに充てたいわけじゃないですか」
さらに加盟金も「月10万円」の固定ということでフランチャイズ契約が増え、現在127店舗にまで広がっているといいます。
“アポなし訪問”や“突然の電話”は要注意
便利な「出張買取」ですが、一方で悪質な訪問買取による相談件数も増加しています。
国民生活センターの加藤良太さんによると、
▼突然訪問して買い取りを求める
▼電話で「なんでも買い取る」など抽象的な話で訪問を持ち掛ける
こういった事業者は要注意。
また、家族や友人など複数人での対応も対策になるとのことです。
(THE TIME,2025年2月7日放送より)
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