備蓄米の流通が広がるなか、きょう、小泉農水大臣が海外からの「緊急輸入」も検討すると表明しました。コメ価格下落につながるのでしょうか?
「備蓄米ご購入ご希望のお客さま最後尾こちらでーす!」
もはやバーゲンセール状態。けさ8時、開店前から500人が行列をつくりました。
記者
「開店時間を15分早めての販売開始です」
5キロ=2116円の割安な備蓄米を皆さん、有難そうに受け取っていきます。
備蓄米を購入した客
「安いのが買えてよかった」
「備蓄米だけに家に備蓄しようかな。新米を当然安くしてほしい」
皆さんが願うのは今後、コメの値段が下がること。しかし、きょう公表された向こう3か月のコメ価格の見通しは4月から変わらず「先高観」がにじむ結果に。
昼ごろ、小泉農水大臣と面会した農業法人などの業界団体の会長も。
日本農業法人協会 齋藤一志 会長
「7年産もJAグループの概算金の大幅値上げがあるので、7年産も高値で推移すると」
この状況に“コメ担当大臣”もさらに一歩、踏み込みました。
小泉進次郎 農水大臣
「MA米に限らず緊急輸入も含めて、あらゆる選択肢を私は持って向かいたい」
飛び出した「緊急輸入」という言葉。政府は「ミニマムアクセス米」として海外から一定量を無関税で輸入していますが、備蓄米が底をついた場合、海外からコメを追加で輸入する可能性を表明したのです。
いまだ“コメ不足感”が強いなか、このお店ではけさからアメリカ産カルローズ米が並び始めました。価格は5キロあたりで3600円ほど。お客さんは…
買い物客
「あ~カリフォルニア米」
「初めて見たが、カリフォルニアと書いてある。アメリカのコメもうまい。(Q.選択肢になるか)入る」
「食べたことがないから分からない」
興味はあるけれど、味はわからない。そんな声が聞かれましたが、民間企業が4月に輸入した量は、およそ6800トンで前月よりも5倍以上と急激に増えているんです。
輸入する商社は。
商社関係者
「外食や量販店などの取引先から輸入量を増やしたいという声がある」
小泉進次郎 農水大臣
「聖域なくあらゆることを考えてコメの価格の安定を実現していく」
備蓄米に加えて外国からの緊急輸入まで。
今年産の新米も高値が予想されるなか、“担当大臣”が次々繰り出す手でコメ全体の値段は下がるのでしょうか。
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