
今や100円ショップでも栽培キットが販売され空前の家庭菜園ブームですが、小学生の間では「育てるとお小遣いが稼げる」栽培キットが話題になっています。
【写真を見る】子どもにも“家庭菜園ブーム”「お小遣いが稼げる」3万円超栽培キットとは?【THE TIME,】
3人に1人が「家庭菜園」経験者
「一人暮らしや集合住宅のベランダや室内で栽培する人も増えている」
都内のホームセンター『カインズ昭島店』では、野菜のタネやトマトやキュウリの苗などがズラリ。6月に入ってからの売れ行きは約1.3倍に伸びているといいます。
「パプリカとミニトマトをやってみている」(男性客)
「野菜高いし子どもに水やり体験してもらったり」(女性客)
野菜価格の高騰や物価高により家庭菜園に注目が集まり、タキイ種苗(株)の「20~30代の家庭菜園」調査によると、「34.6%が経験者」という結果も。
「子どもが育てた野菜購入」でお小遣いゼロ
そんな中、子ども達の間で話題になっているのが「ユニコーンラボ」。
ミニレタスや水菜など3種類の種に、液体肥料・LEDライト・プランター・ラックなどがセットになった水耕栽培キットで、手元に届くとすぐ栽培が始められるというもの。
特殊な野菜用LEDを使い、ほうれん草なら20日、レタスなら18日で収穫できます。
また、プランター用ラックは2段で幅65cm×奥行29cm×高さ85cmなので子ども部屋でも邪魔にならないサイズ。
小学6年生の門倉春樹くんは2年前に栽培を始め、レタスやバジルなど4種類を育てているとのことですが、育てた野菜はどうするのかというと…
春樹くんの母:
「じゃあ100円送るね」「息子の野菜を購入しています」
実はこのユニコーンラボ、単なる栽培キットではなく「販売システム」もセットになった商品。子どもは育てた野菜を家庭内のECサイトで販売し、親はその野菜を購入できる仕組みです。
さらに、子どもはそのお金を元にタネを購入したり、お小遣いにしてもOK。
春樹くんも、「月3000円ぐらい。最高で5000円くらい」稼いでいるとのことで、全国の小学生のお小遣い平均1317円(※フコク生命47Life調べ)の4倍近い稼ぎに!
お母さんによると「今はお小遣いは廃止して0円」
“お小遣いをなくし子どもの自立を促す”ことができる上に、親にもメリットがあるといいます。
春樹くんの母:
「レタスは全然買っていない。“年間2万円くらいは浮いている”と思う」
しかも“より稼ぐため”に、子どもたちは様々な工夫をするようになるといいます。春樹くんは、夏の市場を予測して…
春樹くん(小6):
「ネギ。夏はそうめんとか、ネギを入れたらもっと美味しくなる」
“稼げる工夫”でばあばも笑顔
また、小学4年生の眞田 芯くんは、“高値で買ってくれる顧客”を見抜いて販売。「レタス3枚でママだったら15円で、ばあばだったら50円くらい」
値段を決めたら妹と一緒に祖母宅にレタスを配達。ママより高めの値段でもおばあちゃんはニッコリです。
芯くんの祖母:
「何も用がないと来ないけど、こんな感じで持ってきてくれるので会えて嬉しい」
若き開発者がこだわった「味」と「育つ速度」
学習教材にもなる画期的な栽培キット「ユニコーンラボ」。
開発者はなんと23歳の女性で、2023年に未来のビルゲイツを発掘するビジネスコンテスト「IDEACTIVE JAPAN」で最優秀賞を受賞。
その賞金1000万円を活用し、2024年に栽培キットの販売をスタートしたのだといいます。
『(株)UNICORN PoPo』永野天実代表:
「野菜の味と育つ速度はLEDライトで決まる。それを自社で開発することで“苦味のない野菜”とか、“早く育てることで飽きずに楽しく育てる”工夫をした」
キットの値段は3万2780円とお高めですが、事務手数料(5900円)+送料を払えば「子どもが毎月600円を売り上げから支払う」プランもあり、2025年2月以降の契約では、半分以上が利用しているといいます。
そんな子どもたちの将来の夢はー
栽培歴4か月・山田莉瑠ちゃん(小3):
「お米の価格が上がってるからそれを解決するためにお米を作る」
栽培歴2年・門倉春樹くん(小6):
「欲しい人に新鮮な野菜を届ける農家になりたい」
野菜だけじゃなく、子供達の将来の夢も確実に育っているようです。
(THE TIME,2025年6月30日放送より)
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