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「新米」入荷の都内精米店 コシヒカリ価格は去年の1.4倍、入荷を見送るスーパーも【Nスタ解説】

経済
2025-08-14 21:28

今年の「新米」が各地で店頭に並び始めました。気になる価格は去年より高めですが、今後、新米の価格はどうなっていくのか、取材しました。


【画像を見る】「ブランド米」と「銘柄米」スーパーでの平均価格のグラフ


「新米」入荷の都内精米店 コシヒカリ価格 去年の1.4倍

東京・江東区にある「三河屋精米店」では…


記者
「お店に入ってすぐ、一番目立つ場所で、新米が売られています」


8月13日に入荷したばかり、令和7年産の「新米」です。


気になる価格は、佐賀県産のコシヒカリの玄米が5キロで4500円。2024年は3300円だったので、約1.4倍になっています。


買い物客
「みんな値上げしているので、お米も仕方ないのかな。みんな負担するしかないのかなと思っています」
「やっぱり新米は美味しいですからね。(高くても)多少は良いかなと」


一方、購入をためらう人も…


買い物客
「高いと思いますね。3000円のちょっと上くらいだったら良いかなと思います」


千葉県にある別のコメ店「綿文商店」も新米を取り扱っていますが、やはり2024年に比べて、価格は大きく上がっていました。


【千葉県産ふさおとめ(5キロ)】
2024年8月:2800円
2025年8月13日:4200円


では、なぜ今年は新米が高いのでしょうか。


三河屋精米店 鈴木康夫 代表取締役
古米のブランド米よりも新米は価値が高いので、(新米価格は)それよりも高く出てくるんですよね。古米のブランド米が安ければ、新米もそれに応じて少し安くなったのかもしれない」


12日に発表された「スーパーでのコメの平均価格(7月28日~8月3日)」は3542円(5キロ)、2週ぶりに値下がりとなりました。

ただ、備蓄米を含む「ブレンド米」と「銘柄米」の価格を分けてみると、「銘柄米」は4202円、まさに高止まりの状態です。


【スーパーでのコメの平均価格(5キロ・税込み)】※農林水産省より
銘柄米:4202円…前週マイナス45円
ブレンド米(備蓄米含む):2999円…前週マイナス134円


三河屋精米店 鈴木康夫 代表取締役
「(古米の)ブランド米も安くはなったのですがまだ高い。(新米を)古米より安く売ってしまうと古米が全然出なくて、新米ばかり売れてしまうので、古米が残ってしまう」


「値段が落ち着いてから」新米入荷を見送るスーパーも…

例年以上の価格となっている2025年の新米。東京・板橋区にあるスーパー「マルヤス 高島平店」では…


記者
「備蓄米の取り扱いはありますが、新米は置いていないようです」


売っているのは「備蓄米」と古米の「銘柄米」。今年の「新米」は販売していません。


スーパーマルヤス 松井順子 代表
「新米出たての時期はやはり価格がどうしても高い。当店では少し値段が落ち着いてから毎年仕入れをしている」


今後、新米の流通価格が下がると予想し、入荷のタイミングを見計らっているといいます。


では、いくらだったら新米を購入するのでしょうか。お客さんに聞きました。

30代女性
「今出たてで5000円くらいのもあるけど、3000円…4000円切ってくれたらいいかなって感じ」


70代男性
「3000円台になるんじゃないかとテレビで言っていたけど、3000円ちょっとなら新米買おうかなと。3500円くらいまでかな」


では今後、新米の価格が下がる可能性はあるのでしょうか。


東京大学大学院 鈴木宣弘 特任教授
「今回の新米の高騰の理由は、すでに生産者段階での契約価格が高くなっている。(10月に新米が)どれだけ大量に出てくるか。今年がどれだけ豊作になるか。もう1つは、輸入米がどれだけ入ってくるか。それによっては、3500円くらいのレベルに収れんしてくる可能性もあると思う」


星さん「物価高対策は給付金も減税も足踏み状態」

井上貴博キャスター:
生産者の収益を考えても3500円くらいが現実的なのかなと思いますが、あとは政府が増産に転換した影響がどう出てくるのかですね。


TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
コメはある程度高止まりで、ガソリンの価格も高止まりしています。参院選挙であれだけ言われていた「物価高対策」は、いま給付金も減税も足踏み状態です。とにかく早く臨時国会を開いて、物価高対策を実現してもらわないと困りますよね。

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〈プロフィール〉
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身 政治記者歴30年


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