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駅の“命名権”年間150万円 駅名が「ナウル共和国」に!?きっかけは“ダサ広告”【Nスタ解説】

経済
2025-09-24 17:45

毎日の買い物などで見かけるお値段から世の中の動きを読み解いていく「きょうのお値段」。今回は、駅の命名権の値段です。


【写真で見る】懐かしき90~00年代の個人サイト? 銚子電鉄とナウル共和国の“ダサ広告”


銚子電鉄だけに“上り調子”?駅の命名権の効果とは

出水麻衣キャスター:
千葉県銚子市を走る「銚子電鉄」の駅の命名権は、年間「150万円」です。


スタジアムや公共施設などの命名権が話題になることは多いですが、銚子電鉄が命名権を募集するのは「経営難」のためです。


銚子電鉄はコロナ禍で客足が落ちたあと、様々な取り組みで経営を立て直していることで有名ですが、今回駅名の命名権を販売するのもその一環だといいます。


たとえば「本銚子(もとちょうし)駅」の場合は、年間150万円。医薬品の卸売会社が契約しており、「上り調子、本調子、京葉東和薬品」の駅名で車内アナウンスなどされています。


車内アナウンスを通しての社名の宣伝は耳に残りますよね。


銚子電鉄の駅名は、10駅すべてで命名権が使用されています。


「絶対にあきらめない 古着deワクチン日本リユースシステム会社 ちょうし」、「えぇ銚子!!えぇトラックレンタル♡A-TRUCK」など、なかなか見たことがない駅の看板になっています。


また、ある工務店は銚子電鉄の「ありがとうと皆さんに言われるような存在になりたい」という理念に共感し、終着点である「外川(とかわ)駅」を「ありがとう」と命名しました。


駅名の広告効果について、本銚子駅を契約している医薬品の卸売会社の社長にお話を伺いました。


2015年から契約 京葉東和薬品 長嶋博美社長
「駅名も話題となり、広がっている実感がある。駅名は銚子電鉄社長が提案してくれたので、会社も“上り調子”になってくれれば」


このような期待を寄せていました。


なぜ?「ナウル共和国」が駅名に

出水キャスター:
そして、2025年の夏から新たな駅名「ナウル共和国 笠上黒生(かさがみくろはえ)」が誕生しています。


この“ナウル共和国”とは一体何なのでしょうか?


実は日本から約5000キロ離れた島名で、今回、日本の銚子電鉄と命名権で契約することになっています。そのため、ナウル語で車内アナウンスを行っています。


この駅名に対して、乗客の皆さんの反応は…


乗客
「珍しいですね。知らなかったです。こんなとこがあるなんて」
「ラウル共和国??面白いですね。そうやってやった方がいいですね。ただの駅より。話題になればね」


出水キャスター:
なぜ5000キロ離れたナウル共和国と契約したのでしょうか?


岸谷蘭丸さん:
かなり面白いですね。「X」にナウル共和国の公式アカウントがあって、彼らならやりそうだなと思いました。


出水キャスター:
ナウル語の車内アナウンスでは「こんにちは。良い旅を」と言っています。ナウル語を知ってほしいという思いから、今回命名権のオファーがあったということです。


ナウル共和国は人口が約1万2000人、面積は21.1平方キロメートルで東京都品川区とほぼ同じという、非常に小さい島国です。


実は、命名権のきっかけは“ダサ広告”でした。


かつて銚子電鉄が開業120周年の広告を作る際に、予算が厳しいため「社員が1時間で作りました」と“ダサ広告”をあえて作ったところ、Xで話題になりました。


これを見たナウル共和国は、万博に向けた広告をオマージュする形で作りました。すると両者でSNSでのやり取りが進み、銚子電鉄の竹本勝紀社長がダメ元で命名権をお願いしたところ、「いいですよ」と快諾があったということです。


銚子電鉄 竹本勝紀社長
「その間にできるだけ多くの人にナウル共和国駅に来てほしい。また年内に駅舎にナウル共和国の友好記念館を作りたい


岸谷蘭丸さん:
とても前向きですね。


井上貴博キャスター:
銚子電鉄からしたら、命名権費が入って無料で広告も打てるので、ビジネスがうまいですよね。


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<プロフィール>
岸谷蘭丸さん
イタリア ボッコーニ大学在学 24歳
岸谷五朗と岸谷香の長男
海外大受験塾「MMBH」設立
教育・多様性などを発信


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