
スパイスなどにつけ込みじっくりと焼き上げた「ジャークチキン」。提供する店舗も増え、じわじわと人気が広がっているワケとは?
【写真を見る】「香りも味も半端ない」ジャマイカ料理の「ジャークチキン」なぜ人気?【THE TIME,】
ジャマイカ発祥「ジャークチキン」
ジョージアの「シュクメルリ」にタイの「マッサマンカレー」など世界各国の郷土料理を定期的に販売し“松屋外交”を展開している牛丼チェーンの『松屋』。
新たな“外交メニュー”として9月から登場したのが、カリブ海の島国「ジャマイカ」発祥の「ジャークチキン」(890円)です。※持ち帰りの際は「みそ汁」は別料金※予告なく販売が終了する場合があります
「ジャークチキン」の"ジャーク"とは「スパイスで味付けして調理する」という意味で、ピリッとした辛さと香ばしい風味が特徴の鶏肉料理。
TIME,マーケティング部 原千晶部員:
「ちょっとスパイシーな、食欲をそそられる香り。お肉がめちゃくちゃジューシーで柔らかい。玉ねぎを使ったソースがちょっと酸味が効いてさっぱりしている。こりゃあご飯進む」
シナモン・クローブ・ナツメグを合わせたような独特の香りを持つ「オールスパイス」を使用し本場の味わいを実現。
ジューシーに焼き上げたチキンとオニオンソースの相性は抜群で、駐日ジャマイカ大使も太鼓判を押す一皿です。
『松屋フーズHD』広報・辻本はるかさん:
「ジャークチキンは結構“巷で話題”というのもあって、売れ行きとしてはすごく良い」
半年で提供店が「50軒以上」増加
ジャークチキンが注目される背景にあるのが、“ジャマイカ人気”の高まりです。
2024年には、ジャマイカ出身の“レゲエの神様”「ボブ・マーリー」の半生を描いた映画が公開に。
また、東京・代々木公園をはじめ各地で「ジャマイカフェスティバル」が定期的に開催されています。
グルメサイトの「ぐるなび」でも、2025年の注目される料理としてジャークチキンを紹介。2024年11月からの半年間で、提供する店が50軒以上も増えているといいます。
「半端ない」専門店のキッチンカー
平日に都内や横浜などのオフィス街に出店するキッチンカー『ライオン亭』は、ジャークチキンの専門店。
オリジナルスパイスと手作り塩こうじに漬け込んだジャークチキンは、外はカリッと中はジューシー。一番人気の「ジャークチキンライス」(900円)は、多い日には1日100食近く売れるといいます。
トッピングは、プラス100円でハラペーニョやフライドガーリックなど5種類から選べます。
「10回ぐらい食べた。柔らかいお肉がプリプリしていて美味しい」(20代女性)
「スパイスの香りは良いし、味も染みこんでるし、半端じゃない」(40代男性)
「かけるだけ調味料」で自宅でも
スーパーやカルディなどでも、鶏肉にまぶして焼くだけで簡単にジャークチキンが作れる調味料が様々販売され、その人気は家庭にも広がっています。
その背景にあるのが…
“チキンステーキの味のバリエーションが少ない”問題。
Q:チキンステーキの味付けは?
「塩・こしょう(笑)」(40代女性)
「照り焼きしか作らない」(40代女性)
「焼くなら、味噌とか塩こうじとか」(50代女性)
神奈川に暮らす女性(30代)も「普通の照り焼きに飽きちゃった時に作る」と話し、自分でオールスパイスやクミンなどを合わせ、オリジナルの味付けで一晩漬け込む本格派ジャークチキンが家族にも好評だといいます。
30代女性:
「子どもたちも結構喜んで食べてくれるので、レパートリーが増えて良かった」
人気拡大で専門店も登場
ジャークチキンがメインの店も登場しています。
3月にオープンした『大崎JERK BASARA』(東京・品川区)の1番人気は、王道の「楽園ジャークチキン」(1518円)。
11種類のスパイスとハーブに加え、3種類の野菜ペースト、ライム果汁を合わせたソースに、国産の鶏肉を24時間漬け込み、450℃のオーブンで一気に焼き上げたこだわりの一品です。
商品開発・久米 篤さん:
「オープン当初は、『ジャークチキンが何か分からない』お客様も多かったけど、今はわざわざジャークチキンを食べに足を運んでくれることがすごく増えた」
また、物価高が続く中、“鶏肉の価格が安定している”ことも広がりをみせる要因の一つとなっているようです。
(THE TIME,2025年10月2日放送より)
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