物価高を上回るために、大企業だけではなく中小企業がどれだけ賃上げできるのか。春闘の結果に注目が集まっています。
東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは、来月から「キャスト」と呼ばれるパートやアルバイトを含む従業員の賃金を平均でおよそ6%引き上げます。およそ2万5000人が対象で、賃上げは4年連続です。「キャスト」の時給は一律で70円増やし、大卒の初任給は去年より2万円高い、29万2000円に増額されます。
また、「すき家」や「はま寿司」「ココス」などを運営するゼンショーホールディングスは、ベースアップと定期昇給を合わせて平均で6.7%、2万9219円の賃上げを行います。ベアは14年連続で、正社員1491人が対象です。
さらに、経営再建中の日産自動車も労働組合の賃上げ要求に満額回答。ベースアップと定期昇給を合わせて月額で1万円引き上げます。
こうして大企業で賃上げの動きが加速する一方、雇用の7割を支える中小企業はどうなるのでしょうか。
全労連 黒澤幸一 事務局長
「大手の大企業の水準には遠く及ばないという状況。企業の業績によって、かなり二極化している」
中小企業を中心に非正規労働者などの組合員を有する労働組合の中央組織「全労連」はきょう、春闘の第1回の集計結果を発表しました。定期昇給と基本給を引き上げる「ベースアップ」などを含んだ賃上げ率は、平均で2.74%でした。
前の年の第1回集計結果と比べると0.04ポイント増え、賃上げ額は平均で月額8106円でした。平均で月額8000円台の賃上げは1998年以来ですが、全労連は「物価高騰が続く中では不十分」だとしています。
全労連 黒澤幸一 事務局長
「医療や介護のところで非常に厳しい数字になっている。あるいは非正規労働者の皆さんの賃上げが大変鈍い状態」
産業別の賃上げ率では、医療分野が1.86%、福祉・介護分野が1.89%とほかの産業と比べて低くなっているということです。全労連は「労働者全体の賃上げに向けて要求を強める」としています。
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