史上最長となる長雨など、以前のようにハッキリとした四季の移ろいと季節感が薄れつつあるなか、アパレル業界にも変化があらわれ始めています。カギを握るのは「寒暖差」です。
【写真を見る】“季節を選ばない服”が人気 なぜ? 長雨などの影響で「265日ニット」や「着る断熱材」まで…アパレル業界に変化 袖なしの服も2割増
けさの東京。最低気温15℃と、今シーズン一番の冷え込みとなりました。
一日の寒暖差が大きくなるなか、アパレルの商品にも変化が…
三陽商会 アマカ企画担当 丹野礼菜さん
「お客さまにいろいろな着回しや、いろいろな気候で着てもらえるニットなどを重点的に強化している」
こちらのブランドでは、夏日を除いた1年の大半で着ることができるニットを販売しています。
その名も「265日ニット」。薄手の生地と削ぎ落とされたシンプルなデザイン。重ねるアイテム次第で多くの着回しが可能です。
三陽商会 アマカ企画担当 丹野礼菜さん
「去年よりも300%ぐらい売上を伸ばしている商品になっている。ジレのアイテムを特に強化してるところが大きい」
ブランドを展開する三陽商会では、袖なしの服を2割増やしました。今後、こうした季節の枠にとらわれない商品を増やす方針です。
天候の不順がつづくなか、季節をまたいで活用できる服が注目されています。
ワークマン 土屋哲雄 専務
「異常気象、過酷な気象にどう対応していくのか。寒暖差がキーワード」
きのう、ワークマンが新たに発表したのは、わずか一枚で、5℃から30℃までの気温に対応できるアウター。
記者
「こちらのジャケット、かなり薄手ですが、この一枚で、冬を再現したおよそ5℃の空間でも寒さを感じにくいです。そして、夏を再現しているおよそ30℃の空間でも暑さを感じにくくなっています」
「着る断熱材」と打ち出すこの商品。外の気温にかかわらず、服の中の温度をおよそ30℃に保ちます。
ワークマン 土屋哲雄 専務
「夏と冬の間が一番長い。8か月売れるので、一番メジャーな製品になる」
寒暖差を乗り越える服。実は販売する企業側にとっても大きなメリットがあります。
ワークマン 土屋哲雄 専務
「とにかく気象が全く読めない。気温差に強い、外れても当たっても売れる寒暖差ウェア」
本来、アパレル業界では、1年以上前からトレンドと気候を予測して商品を準備します。
しかし、長雨など天候不順が当たり前になった今、季節を選ばない商品を置けば、売れ残りを心配する必要がないといいます。
ワークマン 土屋哲雄 専務
「一着で全ての季節を賄えて、春・夏用に物を作らなくていい。マイナス15℃~プラス45℃まで、一着で全て済む。そういう世界を今、目指しております」
「季節を追う服」から「気候に寄り添う服」へ。アパレル企業の模索はこれからも続きます。
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