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58歳 キングカズ「すごい食べるようにしてます」グラウンドでは若手から『おいカズ!』プロ40年目の三浦知良に迫る

スポーツ
2025-02-28 23:49

2月26日。58歳になったサッカー界のキングカズこと三浦知良選手。若い選手達とのプレーして感じる事とは…今の日本サッカーをどのようにみているのか…番組の藤森祥平キャスターがプロ生活40年目を迎える今年はどんな思いでピッチに立ち続けるのか、独占インタビューで迫った。


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プロ40年目の胸中

プロ40年目を迎える現在、Jリーグ入りを目指すJFLのアトレチコ鈴鹿に所属している。


Q(藤森祥平).
今シーズンはプロ40年目となる。40年目はどんな気持ちなのか
三浦知良:
それほど40年目という意識はありませんね。毎年、毎年、また始まるなという感じ


厳しさから始まったプロ生活「それが良かったと思いますね」

初めてのプロ契約は1986年2月、当時19歳でブラジルの名門、サントスFCとプロ契約をした。
三浦:
デビューして、試合に負けてすごいメディアから叩かれたの覚えてますね。に帰った方がいいとか、この時サントスの11番をつけたんですけど、サントスの11番は彼には重すぎるとか、荷物をまとめてすぐ日本に帰るべきだとか、そんな事をワーッといわれて自信をなくしたのを覚えてますね。
Q.かなり記憶が鮮明…
三浦:

はい、19になったばっかりだと思います。いやもう必死でしたからね。はい。サントスでプロにはなってね。プロの壁っていうのにちょうどぶつかってる頃でしたし、もっと自分が本当にプロでデビューして出来ると思ってましたからね。でもちょっと生意気になった所を鼻を折られるような感じで。ましてや、サポーターも含めメディアも厳しいですからね。日本とは比べ物にならないぐらい厳しかったですから。まず経験がないですからね。


Q.プロ生活はその厳しさから始まった…
三浦:

そうですねまず、そこからでした。それが良かったと思いますね。逆にね。


ピッチに立ち続け、戦い続けている「キングカズ」

厳しい環境で戦ってきたキャリアが「キングカズ」と呼ばれる男の今を作り上げた。ブラジルから日本に帰ってきてもJリーグ、日本代表と“カズ”のプレーがスタジアムを熱くさせてきた。日本代表で89試合、55得点。Jリーグでは575試合、163得点。6か国15クラブに所属してきた現在、出場機会こそ少なくなってはいるがピッチに立ち続け、戦い続けている。それでも、やはり…
三浦:
自分が予想してなかったような痛みとか…怪我もそうですね。そういうものが…気をつけてても、気をつけきれないというか、自分もわからないような、どうしてなったのかわからないような怪我もやっぱあるんですね…なんでだ。怪我した、その記憶がない。例えば打撲だったり、肉離れでもいろいろ筋肉の損傷した怪我だったりとか、そういうものってその瞬間だったりとかあるじゃないですか。それが次の日の練習とか、起きた時もそうですが、次の日の練習とかであれ、なんかおかしいぞって調べてみると損傷してたりとか、でもいつやったかわからない。本当にそういう現象ってあるので、それはもう本当にちょっと怖いというか、それが大変ですよね。


Q.もう限界かもと…思ったりする事はあるのか?
三浦:

限界というか、これ大丈夫かな“体は”と思う時はありました。起きた時に、今日練習やれるかな、それぐらいなんか、疲労もそうですし、痛みもそうですし、でも、やっぱ朝ご飯食べて、練習時間が近づいてくると、“だんだん、だんだん”体も温まってきて、ほぐれてきて、これなら今日もいけるぞっていう感じで行ける時もありますし…


グラウンドでは『おいカズ!右!左!』

いつでも万全の状態とはいかなくなった自身の体。それでも“まだまだ若い選手達には負けたくない” “もっとサッカーが上手くなりたい”と、年を経ることにその思いは一層強くなるという。
三浦:
サッカーってやっぱ年齢的なものもグラウンドに入ってしまうとあんまり上下関係もないじゃないですか。そういうのもすごく僕は好きですね。“先輩” “後輩” がない。グラウンド入ったら、もう、みんな、呼び捨てで名前言うし、指示をするし、50代の僕に対しても20代は『おいカズ!右!左!』みたいに指示が飛んでくるし…
Q.今も?
三浦:

そうですよ


Q.“カズさん”ではない?
三浦:

もう練習が始まったら、ないです。でもグラウンドから出たら、みんな『カズさん、カズさん』って言うし、そのメリハリが僕は好きですね。そういう人達と一緒にいる事っていうのが、若さの秘訣というかね、大事じゃないですか。やっぱり、若い人達はエネルギーがありますからね…やっぱ若い選手とバチバチやり合うのがやっぱ僕らにはいいんじゃないですかね。


「すごい食べるようにしてます」

それでも、身体を維持するために気にすることは年々増えてきている。
Q.その食事の量も年齢によって変化はあるのか
三浦:

あんまり食べ過ぎてはいけないかなとは思いますけど、ちょっと我慢すると体重がやっぱ追いついていかないんですよ。それはそれで怪我に繋がるので、逆にすごい食べるようにしてます。頑張って、頑張ってですよ…みんな、僕の食べる量を見てびっくりしてますよ。『カズさん、食べますね~』『朝からこんな食べるんですか』みたいな。


現在の日本サッカー界は

若手とのコミュニケーションについて顔をほころばせた“カズ”は、現在の日本サッカーをどのように見ているのか
Q.海外で活躍する日本人選手も多くなっている
三浦:

そこはもう本当に日本人の選手達、そして今まで作ってきた指導者の人達、そしてその努力の賜物だと思いますね。もちろん、昔と環境も変わってね。ヨーロッパの方もやっぱその受け入れ体制っていうのかな、日本人を取る事に対しての昔と違って、日本人でもヨーロッパで活躍出来るという認識が広まったんだよね。それも、みんな、いろんな選手が行ってね。ヒデ(中田英寿)もそうですけど、本田圭佑選手も香川真司も…いろんな選手がね、続いていって、広げていったと思うんですね。その結果が今になってると思いますね。ワールドカップでやっぱ活躍出来るような存在感を残せるようになった価値も大きいと思いますね。


Q.御自身がFIFAワールドカップに出たいと思った頃、「やがては…」と10代、20代でイメージはあったのか…
三浦:

W杯ベスト4とか優勝とか、そういうイメージは全くなかったですね。ワールドカップにまず出たい、出る。日本を出場させたい。ここですよね。


W杯初出場を目前で逃した93年10月の“ドーハの悲劇”。あの瞬間から30年以上が経ち、日本サッカーは急成長。現在、98年大会から8大会連続でのW杯出場へ王手を掛けている。
三浦:
ヨーロッパで主力として活躍してる、レギュラーとして活躍している、なくてはならない存在になってる、そういう選手達は、世界のトップクラスでやってるわけですから、ワールドカップでのベスト8、ベスト4、優勝ってのが見えるんでしょう。


僕も三笘選手のファンですね

Q.久保建英(24)とかは、本気でそこを胸に秘めてプレーしているのでは?
三浦:

お会いして、やっぱり、しっかりしてますね。目指す所も高いですし、サッカーに対して謙虚です。常に上手くなりたいって気持ちで満足してないですよね。常に上を見て、自分は世界の超一流の人とやっても負けないというふうに思っていますよね。


Q.三笘薫(27)の活躍もすごい?
三浦:

プレミアリーグって世界のトップもトップ。そこでトップのプレーをしている。僕も三苫選手のファンですね。あのプレーは最高。戦術とかじゃない、個人のスキルじゃないですか、三苫選手のやっているプレーって。1対1で抜く、ぶっちぎる。僕はサッカーの原点はそこだと思っていますから。


「キングカズ」の戦いは終わらない

Q.ちょっと話変わるが、監督のイメージはないのか
三浦:

監督はないですね…選手以外ないんですよ。本当に考えた事もないですよ。1日1日が大変ですから本当。でも本当に…もちろんインタビューで50までやりたいとか、還暦までなんていうね、事を言ってますけど、現実的には本当に1年1年なんですよ…もう60とかが目標ではなくてやっぱり、一番近くにあるそして今シーズン11月までどのように自分のコンディション合わせてちゃんと出来るか、そのために何をやらなきゃって事を考える毎日ですね。
 


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