
姫路ヴィクトリーナは12日、井上愛里沙(29)が今シーズン限りで現役引退することを発表した。
チームを通じて井上はコメントを発表し「現役引退という選択をしたからには、自分が選んだ道を正解にできるよう、これからの自分の人生をより鮮やかにできるよう、やりたいことをやるために、まだまだ突っ走っていきます」とメッセージを届けた。
井上は筑波大学時代の2014年に日本代表に初選出。2018年に久光製薬スプリングス(現:SAGA久光スプリングス)の内定選手として加入した。2024年にはネーションズリーグで日本女子の主要国際大会10年ぶりとなる銀メダル獲得に貢献。パリオリンピック™では自身初の五輪出場を果たした。
【井上愛里沙コメント全文】
今シーズンをもって現役を引退することを決断いたしました。“バレーボール”は私にとって宝物です。
私を未知の世界へ連れて行ってくれた、それが”バレーボール”、楽しい、悔しい、苦しい、嬉しい気持ちをたくさん感じさせてくれた、それが”バレーボール”、数々のかけがえのない出会いをもたらしてくれた、それが”バレーボール”でした。
私はなりたい自分に近づくためにこれまで全力で駆け抜けてきました。その中でこれまでの様々なご縁、人とのつながりの中で、一つ一つ積み重ね、今の自分があると思っています。自身の成長を感じさせてくれるバレーボールというスポーツに出会えて幸せな競技人生でした。
まず、私を受け入れてくださったヴィクトリーナ姫路のチームメイト、スタッフ、関係者の皆様。昨シーズンはV2リーグ優勝、今シーズンは天皇・皇后杯でチーム初となる優勝を皆様と分かち合えたことを非常に嬉しく思います。
これまで長く積み上げてきた土台があってこその結果であり、全員で掴み取ったあの頂の景色は今もこれからも忘れません。また、日頃よりヴィクトリーナ姫路を支えて頂いているスポンサー様、後援会の皆様をはじめ関係者の皆様へこの場をお借りして改めて感謝の想いを伝えたいです。こうして当たり前のようにバレーボールができる環境が成立しているのは、皆様のご尽力の賜物です。ありがとうございます。
そして、どんな時でも応援して下さるファンの皆様。皆様の温かさに触れ、背中を押してくださり、数々の勇気をもらいました。
ヴィクトリーナ姫路のアットホームな温かい応援が私は大好きです。残り試合少なくなってきたなかで、ひとりでも多くの皆様に会場で、そして配信を通じて、私のプレーを観て頂きたい、そしてお礼を伝えたいと考え、発表させていただきました。
シーズンも終盤になり、このメンバーで戦えるのもあとわずかです。
皆様と一緒に最高の景色を見れるように、自分を、仲間を信じて頑張っていきますので、引き続き会場で、配信でご声援をよろしくお願いします。
最後に、前所属チームであるSAGA久光スプリングスでは、最高の環境下でトップレベルの技術、戦術、プロとしてあるべき姿を学ばせていただきました。また、長年の夢であった海外挑戦も背中を押してくださり本当に感謝しています。加えてフランスのSaint-Raphaël 、代表、それまでのカテゴリーといろいろなチームを経験しました。その中で一緒に戦ってくれた選手の皆さん、たくさん教えてくださった先輩方、選手を1番に考えて接してくださったスタッフの方々にも振り返ると改めて感謝の気持ちが込み上げてきます。ありがとうございました。
現役引退という選択をしたからには、自分が選んだ道を正解にできるよう、これからの自分の人生をより鮮やかにできるよう、
やりたいことをやるために、まだまだ突っ走っていきます。
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