
■第26回全国高等学校女子硬式野球選抜大会 神戸弘陵 5ー1 履正社(6日、東京ドーム)
女子高校野球のセンバツ大会決勝が6日に行われ、神戸弘陵(兵庫)が履正社(大阪)を破り史上初の大会3連覇を達成、5度目の優勝を飾った。
東京ドームという大舞台で日本一のキャプテンとなった山本詠(3年)は「プレッシャーもあったんで勝ててほっとしている。去年、一昨年は日本一をフィールドの中では経験できなかったけど自分が今こうやってフィールドの中で日本一を達成できて夢みたい」と率直な気持ちを口にした。
試合は初回、四球で出塁した矢島莉々果(3年)の好走塁から敵失が絡むなど2点を先制し神戸弘陵が試合の主導権を握る。6回には山本に適時打が飛び出すなど一挙3得点を奪い突き放した。投げてはエース左腕・阿部さくら(3年)が立ち上がりから121㎞のストレート、打者を翻弄するスライダーを操り、7回1失点8奪三振の完投。走者を背負うも要所を抑える勝負強さを見せ、履正社打線に反撃を許さなかった。
勝利を手繰り寄せた6回表の攻撃について「チーム的には何点差あっても0ー0の気持ちを大切にしている。勝ってるけどここ(6回表)絶対点取るぞっていう雰囲気があった」と振り返った山本。「目標に向かって毎日コツコツやったら達成するっていうのは肌で実感できた。夏に向かってこの優勝というのは一旦置いといて、1年生も入ってくるのでしっかりまとめ上げてもう一回日本一取れるように頑張りたい」と3年連続春夏連覇の偉業に向け意気込んだ。
先発した阿部は「いい緊張感で投げれた」と自身のマウンドを振り返る。自分の強味は「どんな場面でも淡々と投げれるところ」と話したように、マウンド上ではピンチにも動じず落ち着いた表情を見せていた左腕だが「絶対にホームは踏ませない。自分がエースとしてチームを引っ張って行く」と強い気持ちで95球を投げ切った。阿部は夏に向け「全員で切磋琢磨しながら更にレベルアップして夏もまた日本一取れるように頑張りたい」と力強く話した。
チームを指揮する石原康司監督は「本当に嬉しいですし信じられないような気持ち。子供たちがよくやってくれた」と神戸弘陵ナインを称えた。しかし「まだまだ足りないところはたくさんある」と表情を引き締めると「夏に向けては力をつけていかないといけない部分があるので、もう一度リセットしてやっていきたい」と前を見据えた。
※写真は左から阿部さくら投手、山本詠選手、矢島莉々果選手
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