■MLB　ブレーブス 3－10 ドジャース（日本時間4日、トゥルイスト・パーク）

【写真を見る】メジャー初勝利 佐々木朗希「すごいなんか（笑）いろんなものをかけられた」チームメイトが深夜のお祝い

ドジャース・佐々木朗希（23）は今季7度目の先発に臨み、5回、メジャー最多の98球を投げて3失点の粘投。3時間6分の試合開始遅延という厳しい状況の中、集中力を切らさず、メジャー初勝利を挙げた。試合が終了したのは現地時間午前1時26分と深夜になっていた。

深夜にも関わらず取材に対応した佐々木は初勝利に「まずはほっとしてるというか、はい、良かったなと、嬉しいなというそういう気持ちです」とかみしめた。さらに先ほどロッカールームで行われていたチームメイトからのお祝いには「すごいなんか（笑）、いろんなものをかけられて、たくさんの人に『おめでとう』と言ってもらえてすごく嬉しかったです」と笑顔を見せた。

この日、5打数3安打1本塁打4打点と佐々木の初勝利を手助けしたF.フリーマン（35）は深夜だったが、佐々木のお祝いについて「いつもと同じくらいだよ。シリーズに勝ったら毎回祝うから。でも、朗希の初勝利ってことで、今回は少しだけ、より盛り上がったかもしれないね」と満面の笑みを見せてルーキーの初勝利を喜んだ。

試合も開始予定から3時間6分の遅延だったが、佐々木は「食事をとったり、あとはある程度のことは先に終わらせておいて、急に始まることは聞いていたので、先にルーティンを済ませてあとはブラブラとゆっくりしていました」とNPB時代では経験したことのない状況にも対応していた。

投球内容については「なかなかスプリットが思うように使えなかったので、どうしてもストレートだけだと打てれてしまうので、うまくスライダーを見せながら、要所でフォークもゾーンに入れながらどうにかかわしながら投げたという形になったんですけど、そういった意味でスライダーはカウントが取れたので良かった」と振り返った。

試合中に日付が変わり投げていたことも「初めてです（笑）」と話し、「初勝利も僕にとってはすごく思い出に残るというか、そういう中でもこういった形で初勝利できたことは特別で、なかなか忘れることはできないんじゃないかなと思います」と語った。

D.ロバーツ監督（52）は佐々木のピッチングに対し「朗希のような若い投手については、プレッシャーのかかる場面でどのように対処するかを見ることが大切。彼の感情のコントロール、制球力、そして打者に対して一巡半から二巡目以降どう対応していくかという点を観察している」と話した。

4回裏に2点を失い、7対3となった場面で5回での投手交代を考えたかと問われると「少し考えた。ただ、今は10連戦の真っただ中で、今日は彼にメジャー初勝利を挙げさせてあげたかった。4点差があったこともあり、彼にそのチャンスを与えたかった。普段は勝ちにこだわって投手起用の判断をするわけではないが、今回ばかりは特別だった。本人もきっと喜んでくれていると思う」と親心を見せた采配を口にした。
 

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