
■第79回国民スポーツ大会 成年女子100mハードル決勝(5日、滋賀県彦根市・平和堂HATOスタジアム)
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日本女子ハードル界のレジェンド、寺田明日香(35、ジャパンクリエイト)が今季のラストレースを終えた。国民スポーツ大会の成年女子100mハードル決勝を、13秒53(-0.4)の5着でフィニッシュした。
ゴール後、決勝を走った選手たちが寺田のもとに駆け寄り、互いに抱き合い健闘をたたえ合った。さらに、これまで競い合ってきた日本記録保持者の福部真子(29、日本建設工業)、中島ひとみ(30、長谷川体育施設)、田中佑美(26、富士通)といったライバルたちも寺田のもとに駆けつけ、ともに記念写真に収まるなど、寺田の労をねぎらった。
インタビューゾーンに現れた寺田は、「私の第一線を退くというそれだけのために、こんなにたくさんの仲間たちが集まってくれたことにとてもビックリしておりまして、ホントにうれしい」と笑顔を見せたかと思えば、「そういう存在になれたっていうのは、(陸上競技に)戻ってきた一番のうれしさだし、意味があったことなのかな」と、涙ながらに語った。
一度は引退したものの2019年に陸上競技に復帰し、その年の9月に12秒97の日本新記録を樹立、日本女子100mハードル初の13秒台の壁を突破し、この種目を牽引してきた寺田。21年には12秒96、12秒87と自身の持つ日本記録を2度更新し、東京五輪にも初出場した。22年4月には青木益未が12秒86、同年7月の世界陸上オレゴンで福部真子が12秒82をマーク、後輩たちが日本記録を塗り替えていった。現在では多くの選手が12秒台をマークするなどハードル界のレベルアップに、寺田の存在が大きく寄与した。
今年4月に第一線からは退くことを表明した寺田。「私らしく涙あり笑いありの陸上人生でもあり、自分の人生でもあったと思うので、それがこの競技で表せたっていうのは、すごく良かったんじゃないかなと思っています」。今季ラストレースを走り終えた寺田は、晴れやかな表情で、そう語った。
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