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「なんとかなるっしょ!」スポンサーゼロから掴んだ五輪切符 カーリング女子日本代表・吉村紗也香の強い信念

スポーツ
2026-01-31 06:00

2月6日に開幕するミラノ・コルティナ五輪に出場するカーリング女子日本代表のフォルティウス。その中心選手である吉村紗也香(34・スキップ)と小野寺佳歩(34・サード)に、4年前の代表決定戦で敗れ、オリンピック出場を逃した悔しさを乗り越えた後のチームの激動の4年間を、シドニー五輪マラソン金メダリスト高橋尚子さんが聞いた。


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高橋尚子さん:
2人は4年前、手に届くところに見えたオリンピックがすり抜けていく悔しさを味わったと思います。今回は掴みました。4年前、そして今の心境を教えて下さい。


吉村紗也香選手:
やはりすごく悔しかった。4年間かけて、チームを作ってきて、日本代表をまずは勝ち取ることができ、世界最終予選ではみんなで支え合いながら本当に4年前の悔しさも込めて戦っていました。しっかりとみんなでオリンピックの出場権を獲得できて、勝った瞬間はすごくホッとした気持ちと、嬉しい気持ちと両方ありました。


小野寺佳歩選手:
でも4年前は4年前で、やれるだけやれるところまでやってあの結果だったので、実力だったのかなと今考えたら思います。4年前に比べると今は個人としてもチームとしてもやってきたことを見ると全然違うというか。かけてきた時間もチームで過ごしてきた時間とか内容とかも全然違っていて、それぞれが自信をもって「私たちが絶対代表になって」、「オリンピックに行って」、そして「金メダルを獲ってやる」っていう強い気持ちが(あったから)今実際に、オリンピックを掴むことができたのかなと思います。



スポンサーゼロからの再出発

この4年間で最も大きな変化の一つが、取り巻く環境だった。北京オリンピックを逃したことでスポンサーが下り、不安もあったと当時を振り返った。


高橋さん:
この先どうなるんだろうっていう不安もあったと思うんですよね。どういう風に自分を鼓舞して、原動力は何だったのか、教えてください。


小野寺選手:
まずスポンサーがゼロから始まり。でもお金の大切さとか応援してくださる人のありがたさをより感じながら今この場にいられるので、4年前もすごいありがたい気持ちでやってはいたんですけど、より応援の力とか支えてくださる人の力とか感謝の気持ちをすごく感じています。


吉村選手:
自分が次の4年後に向けてすぐに頑張りますっていう、頑張りたいっていうふうな気持ちにならなくて。考える時間が必要で、でも時間が経つにつれ、やっぱりもう一回、4年かけてオリンピックを目指したいっていう気持ちが出てきて、みんなもまた4年後に向けて同じ気持ちだったので。スポンサーはゼロからスタートだったんですけれども、仲間がいたっていうところで何とかなるだろうみたいな。そのときは、何の確信もないですけど何とかなるだろうっていう感じでスタートを切って、本当にたくさんの方が応援してくれて、遠征にいくためにクラウドファンディングっていうのも活用させていただき、ファンの方たちに支えていただきながら。本当に感謝しています。


高橋さん:
少し考える時間がほしかったとおっしゃってたじゃないですか。どのくらい前を向くまでに時間がかかりましたか。そして誰が「よし、行こうよ」みたいなきっかけを作ったとかあります?


吉村選手:誰だったかな?


小野寺選手:どのくらいかかったんだろうね。1週間とか2週間とか?


吉村選手:
2週間ぐらいみんなで考える時間がそれぞれあって、何かのタイミングでみんなで集まってそれぞれの思いをしゃべって「やるか」みたいな感じだったかな。ちょっと鮮明には覚えていないんですけど。


小野寺選手:
どのぐらいかかったとかは覚えていないんですけど、やるってなったらすごく前向き。


吉村選手:
前向きでした。行ってみるか。


小野寺選手:
どうにかなる!


吉村選手:
なんとかなるっしょ!みたいな。


五輪で金メダルをとるために全てを一から徹底的に見直し

高橋さん:
この4年間どんなことを1番の武器にしてきたとか、強化してきたとかありますか。


吉村選手:
そうですね。本当にいろんなこと、全てにおいて一から見直して。トレーニングなんかも新しいことにちょっとチャレンジしながらやってきて、陸上トレーニングなんかも専門の陸上のオペレーターをつけてやったりとか。柔軟の部分でバレエストレッチの専門のスタッフに見てもらって柔軟を強化したりだとか、なんか本当にいろんな分野に対して、トップの人に見てもらいながら本当に時間をかけてやってきたなっていうふうに思っています。


高橋さん:
そういった意味では『フォルティウス=より強く』っていうラテン語の意味はありますけれども、フォルティウスを一言で言うならどんなチームですか。


小野寺選手:
粘り強い。吉村自身がすごく粘り強くて負けず嫌いで、なんかそれがチームを引っ張ってってくれるというか、チームに波及して、粘り強く戦えるチームになってますし。代表決定戦も負けたら終わりの試合5回やって、全部どうにか勝ち続けて、冷静になって聞くと恐ろしいなっていう感じだったんですけど、でもそれぞれがあまり切羽詰まってなくて、「もう私達はどうなっても最終的には勝つ」っていうのを、それぞれが信じてやっていたので、それぞれのメンタル面は変わったのかなって思います。


高橋さん:
吉村選手はこの4年の間に結婚・出産ということがありました。そして産休に入って一回外に出るっていう怖さとか不安はなかったですか。


吉村選手:
無かったわけではないですけれども、自分がチームから抜けることっていうのはチームとしてはすごく大きなことですし、ポジション的にもそうなので、みんながポジションを入れ替えて、結果を出して行かなきゃいけないっていうところではみんなが本当に頑張ってくれてて。その中でもみんなが成長してくれていてチームを繋いでくれていた。自分自身も子どもを産んで競技に戻りたいという気持ちがあったので、戻るっていうふうな決断をしていたんですけれども、でも産んで「はい、またスキップのポジションっていうわけにはいかない」と自分では思っていて。それだけみんなこの一年かけて成長してきてるし、自分もそれ以上のパフォーマンスでなければやっぱり戻れないっていうふうに自分の中で思っていたので、そこへの覚悟を持ちながらできることから少しずつやっていってたという感じです。


小野寺選手:
私たちはオリンピックで金メダルを取ることを目標に取り組んでいるチーム。やっとオリンピックにこのメンバーで出場できることが決まって、着実にチームは成長して強くなっていますし、世界のトップ相手にも勝ち切れる力があるので、それぞれのチームを信じる力であったり、チーム力を存分に発揮して、金メダル獲得に向けて頑張っていきたいと思ってます。


長野五輪から正式採用されたカーリング。日本女子は8大会連続で出場を決め、前回大会は過去最高の銀メダルを獲得している。


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