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髙橋藍「とりあえずイエス(笑)」同学年・佐藤淑乃に海外生活の極意伝授 ともにメダルへ、バレーボール日本代表“ダブルエース”の共通点

スポーツ
2026-06-03 13:53

28年ロス五輪に向け、バレーボール日本代表の戦いが始まるまずは、日本代表として今季最初の国際大会「ネーションズリーグ」が6月に開幕。今年“唯一”の世界一決定戦を前に、男女それぞれの代表で中心となる髙橋藍(24)と佐藤淑乃(24)のダブル”エース”にお互いの印象や代表にかける思い、さらに海外生活のアドバイスなどを藤森アナウンサーが聞いた。


ネーションズリーグ 勝負の日本ラウンドは“大阪”に決定 ! 女子は7月8日、男子は7月15日からスタート


”初めて話した”同学年2人が語る印象

藤森:よろしくお願いします!


佐藤&高橋:お願いします!


藤森:こうして、お2人が並んでインタビューとか取材を受けるってありましたか。


髙橋:いや、初めてです。あまりゆっくり喋ったこともないし。


佐藤:初めて話しました。


藤森:初めて話したくらいなんですか。


髙橋&佐藤:はい


今年25歳を迎える同い年。実は、このインタビューがきちんと話す初めての場だったという。


髙橋は、日本で新リーグとしてSVリーグが開幕した24-25シーズンにサントリーサンバーズ大阪に加入。1季目は天皇杯優勝、SVリーグ初代王者と2冠を達成しMVPを獲得。2季目となる今シーズンは、キャプテンとしてチームを支え、連覇は逃したものの決勝では西田有志(26)擁する大阪ブルテオンと激闘を繰り広げた。SVリーグアワードで「ベスト6」と「ベストレシーブ」の2部門を受賞、今季でサントリーを退団した。


SVリーグアワードでMVPを獲得した佐藤もチームをけん引する存在。名門・筑波大学に進学し、3年生の時に初めて日本代表に登録。国際大会デビューを果たした22年ネーションズリーグでは、当時キャプテンの古賀紗理那や、次世代エースとして地位を確立していた石川真佑らとともにアウトサイドヒッターとして名を連ねた。大学卒業後に入団したNECレッドロケッツ川崎ではエースとして活躍。佐藤もまた、今季でチームを退団した。


お互いポジションは”攻守の要”となるアウトサイドヒッター。攻撃の柱となる反面、守備にもまわることがあるオールラウンダーなポジションだ。日本代表でも攻守共にチームに貢献する2人。


Q.お互いの活躍ぶり、プレースタイルをどう見ていますか?


髙橋:すごいびっくりしたというか。(佐藤さんは)去年代表入ってすぐスタートで活躍してる。日本リーグだけを経験してきた選手なのに、国際大会とかでは、普通にバカバカ得点を取るし、すごいなと思って見てました。


佐藤:ありがとうございます(照)


藤森:逆に佐藤さんは?


佐藤:もうずっと、自分たちの同級生の中で活躍されてますし、刺激を受けてきましたし。よく男子の試合を見させてもらったりしてるんですけどディフェンスの部分もすごくチームに貢献してますし、オフェンスの数字もすごい高くて勉強させてもらってます。


髙橋:嬉しいですね、そんなん言ってもらえて。


佐藤:春高を見ていて本当にすごいなと思って、そこからすぐオリンピックも出て、本当に同い年じゃないみたいにすごい遠い存在でした。


一方で髙橋も、佐藤に感化されている部分があるという。


髙橋:やっぱり女子の試合を、男子も見たりするので、女子が頑張ってるとすごく自分たちもそれに対して刺激を受ける。正直自分も負けてられないなというか、自分自身も同い年として、チームを引っ張っていく存在になっていかないといけないなっていうのはすごく佐藤選手のプレーから感じられたので。本当に世界の高さであったりとかパワーも違う中で、全然気おくれせずに戦ってる姿を見て、すごいメンタリティーだなと思って見てました。


”イタリアの先輩”髙橋→佐藤「とりあえずイエスで(笑)」

Q.髙橋選手が20歳ぐらいでもうポンと海を渡って活躍する姿はどういう風に感じてました?


佐藤:自分もやっぱ海外挑戦したいっていう思いはありましたし、いろんな不安も絶対あるのに、1人で海外挑戦してるのとかはすごい本当に尊敬して見てました。


2人とも来季から新たな挑戦をする。佐藤は、念願の海外へ。イタリア・セリエA『ヴェロ・バレー・ミラノ』へ移籍する。


Q.いよいよ佐藤さん、海を渡る決断をして。どうですか海を渡るという気持ちは?


佐藤:楽しみな気持ちが一番大きいんですけど、やっぱコミュニケーションの部分とかも頑張らないといけないなと思うので。これまで以上に、バレーボール以外のところでも頑張って努力していかなきゃいけないなと思ってます。


Q.いつ頃から海外を意識してたんですか?


佐藤:20歳ぐらいの時にはやっぱ行きたいなとはちょっとずつ思ってました。


藤森:なんかやっぱり(2人は)シンクロするところがありますよね。


髙橋:そうですね、自分も行ったのが20歳なので。


Q.海を渡った当初っていま思うと?


髙橋:もちろん楽しみもあったんですけど、でも断然不安要素の方が大きかったです。やっぱり言葉も喋れないし、まして1人やし、向こう行ったら文字も読めないし。本当に生きて帰ってこれるのかなみたいな。


髙橋は2021年12月にイタリアに渡り、世界最高峰の舞台セリエAで3シーズン戦い抜いた。当時は不安もあったと話す髙橋。それでも世界トップクラスの選手と対等に渡り合えるまで成長した。そして、来季から再び海を渡りポーランド1部リーグの強豪ルブリンへ移籍する。


Q.佐藤さんどうですか、せっかくなんでちょっと色々聞けるチャンスが。


佐藤:そうですね・・・


藤森:やっぱり今出てきた言葉というのは、不安の方が大きい(という意味)ですか?


佐藤:やっぱ言語が違うので、そこをどう乗り越えたのかなって。


Q.(髙橋さんは)どうしました?


髙橋:最初はもうノリです!ノリ(笑)本当にわかんないです。自分も英語も一応勉強はしてましたけど、行ったらもう伝えられないし何言ってるかもわかんないっていうのがあったんで。最初は正直しんどいと思います。自分もやっぱり1か月、2か月しんどくて、ディナーに誘われても喋れないしなみたいな感じでちょっと断ってた部分もあったんで。


髙橋:でも正直なんとかなります!すごいやさしいんで、海外選手。チームもすごい助けてくれるんで。本当になんとかなるっていう部分と、もっと勉強しないといけないなって思うんで、環境にさえ慣れてしまえば、すぐ溶け込んでいけると思います。


Q.ノリで突破する『実践編その1』を何か


髙橋:とりあえずイエスって言っとけばいいです!(笑)


佐藤:(笑)


髙橋:イエス、イエスって!(笑)


佐藤:イエスで(笑)


髙橋:でももし日本のアニメとか好きだったりとか、共通する、絶対日本の何か好きだったりするんですよ。お寿司が好きとか、日本の好きなものとかで話が最初していけると思うんですよ。日本の話ですごく盛り上がると思います、日本語教えたりとか。


佐藤:アニメ観ます。今日から(笑)


Q.あとプレー面とかチームに入っていった時の実際のコミュニケーションは?


髙橋:自分が一番大変だったのは、正直アジアの選手っていう括りにされるので、日本女子も強いですし、男子も強くなって行く中で、すごくリスペクトはあると思うんですけど、自分が行った時もやっぱ小さいですし、少し舐められてるような感じはあったので。だから自分のプレーでわからせてやろうっていうので、どんどん積極的に遠慮せずにプレーで魅せつけていったというか、信頼関係を作っていったって感じでしたね。


Q.佐藤さんは向こうに行ってどんな経験を積みたいって思ってるんですか?


佐藤:自分自身の1番の目標は日本代表でオリンピックでメダル取ることなので、そこに最終的につなげるために今回の海外移籍も決めたので。常に高いブロックが前にある中で、もっといろんなオフェンスの引き出しを作っていきたいなと思ってます。


Q.高橋さんは実際に向こうに行って最初に代表を意識しながら感じたことって?


髙橋:自分も佐藤選手と一緒で、やっぱオリンピックでっていうところで海外挑戦をしてたので、男子であれば2メートルの選手が当たり前に、前に3枚いるとか普通の世界だったので。自分は最初日本代表に入った時も、相手がブラジルだからやっぱ強いとか、イメージとして気後れしてた部分があったので。それが普通にブラジルの選手とかポーランドの選手とかイタリアの選手とかと一緒に普段からプレーしてることで、それに慣れてしまうっていうのがすごく代表で自分は生きたなと思っていて。


悔しさを晴らす”前哨戦”に

現在日本代表は、男子は世界ランキング7位、女子は5位(26年6月現在)に位置する。


Q.男子日本代表のチームを見て強みや凄さっていうのはどういうところで感じますか?


佐藤:まず日本らしいディフェンス力っていうのは本当に世界一ぐらいで。でもそれにプラスして、今自分たち女子もオフェンス力を強化していったり、ハイセットをしっかり打ち切る力をつけていってる最中なんですけど、そういうのが特に(男子は)海外挑戦してる選手たちからアグレッシブにオフェンス攻めていってるなっていうのもありますし。


Q.そういうのを実際に取り入れようとか、皆さんで実践したりするんですか?


佐藤:去年、ちょっとみんな日本代表女子色々やりましたけど、


髙橋:やってましたよね、フェイクセット。見てました、見てました!


佐藤:本当にやめてください!でもちょっと本当に難しいですね、すごいです。


髙橋:女子でやってるチームなんていないと思うんで、だから日本代表女子がフェイクセットやった時に、自分はおもしろって思いました。


Q.逆に男子から見て日本代表女子チームの強さ、凄み、取り入れてみたいと思うところは?


髙橋:粘り負けないなっていうのは見てて思いました。ラリーになってもそれを打ち勝っていく、ブラジル相手とかで本当に勝負かかってる試合とか見てましたけど、粘って粘って最後しっかり打ち切るっていう部分が、本当に相手からしたらすごく嫌だろうなっていうのはめっちゃ思ってて。それに、オフェンス力、パイプの攻撃もそうですし、ミドルもそうですし、サイドからすごくライトは一つ早いのがあって、レフトから佐藤選手だったり石川選手が打っていくっていう、本当に総合的にレベルが高いなっていうのを見てて思っている。


髙橋:自分たちは、その体力持たない、あんなラリーしたら絶対持たないんで。せいぜい3ラリーぐらいが限界なんですけど。女子は本当に4ラリー、5ラリーするぐらいずっと走り回ってるんで。本当に疲れないのかなって。自分たちからしたら想像ができない部分ではあるんですけど。


今季の代表にとって最初の大舞台、ネーションズリーグがいよいよ開幕する。女子は6月4日に、男子は5日に初戦を迎え、ここからロス五輪に向けた代表の活動が本格化する。男女両エースは、ともに去年のネーションズリーグへの悔しい経験があるからこそ燃えている。


Q.今年はなんといっても2028年のロサンゼルスオリンピックの切符を懸けた戦いが待っていますし、そのためにも大事なネーションズリーグがありますよね。今年はどんな大会にしたいですか?


髙橋:まずは本当に去年悔しい結果をしてるので、男子としてはネーションズリーグでまずは成長していかないといけない、またもう一回チームを作っていかないといけない。メダルを取れるチームを目指していかないといけないので、ネーションズリーグはそこがすごく自分たちは重要かなと思っていて。ネーションズリーグで自信をつけた部分をオリンピック予選ってところで自分たちは力を発揮できると思ってるので、まずネーションズリーグは自分たちを作るってところからまず始めたいなと思ってます。


Q.具体的に去年の反省点。今年はそこを修正したいって部分はどこにありますか?


髙橋:パリまで自分たちはメダルを獲得したりとか、強いチームを倒したりっていうので、そういったイメージを持ちながら去年の代表シーズン戦ってしまったので、そうじゃなくて自分たちはまだ挑戦者というか、常に下から食らいついていく、そういったチームだっていう気持ちを忘れないことがまずは大事だなと思いましたし、そういったハングリー精神はすごく大事だなと思ったので、また一から挑戦する気持ちというか、自分たちから攻めていく気持ち、そういった気持ちで戦っていきたいと思ってます。


Q.一方佐藤さん、女子はいかがですか?まずはオリンピックを懸けた切符の前の戦いのネーションズリーグ


佐藤:去年はメダルを懸けた3位決定戦だったり準決勝のところで常に負けていたので、そこをまず1個クリアしていくっていうところと、もっと上を目指してやっていいんじゃないかっていう話も出て。自分たちには無理とかそういう風に思わずに、全員で世界一を狙いに行こうっていう話をみんなでしたので、まずネーションズリーグで金メダル取れるように頑張りたいと思います。


Q.あと1つ勝つために何が足りなかったと思いますか?


佐藤:去年プレッシャーのかかった試合の中で、相手のチームは気持ちだったりプレーのマインドとかも全て上げて戦ってきていたんですけど、自分たちはそれにちょっと押されてしまってる部分があったので、プレッシャーのかかった試合で勝つっていう経験をしっかり増やしていきたいなって思ってます。


髙橋:お互い金メダルを目指して頑張りたいなと思ってます。お互い頑張りましょう!


佐藤:お互いに!
 


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