埼玉県八潮市の陥没事故から、きょうで1週間です。穴に溜まる水の影響で救助活動が中断していて、県はきょう午後、一部地域に水の使用を控えるよう、これまでより強く呼びかけています。現場から中継でお伝えします。
【写真を見る】埼玉・八潮市の陥没事故から1週間 男性運転手(74)の安否不明 救助を阻む下水調査のため午後2時~午後5時に水の使用制限を強く要請 12市町約120万人に
陥没事故から1週間が経ちましたが、現場では、穴の中でわき出る下水の影響で、今も本格的な救助活動が再開できていません。
穴の大きさは直径およそ40メートル、深さおよそ15メートルまで広がり、転落したトラックの男性運転手(74)の安否は今もわかっていません。
こうしたなか、県は下水道の使用制限を出している12の市と町およそ120万人に対し、午後2時から午後5時まで、可能な限り、水の使用を控えるよう、これまでより強く呼びかけています。これにより、穴の中の下水がどのくらい減るのかを確認したい考えです。
また、先ほどから、現場近くにあるマンホールの内部に水中ドローンを入れ、下水道管にがれきなどが詰まっていないか確認していて、救助再開に向けた調査を進めています。
“節水”の動き広がる…「絶対いま協力するんだ」
春日部市にある、おにぎり店。県の呼びかけを受け、「午後1時以降は紙皿で提供する」ということです。
おむすびcafe空と糸 長島真理子 店長
「できることといえば水をなるべく流さないことなので、午後1時までは通常の営業、午後1時以降は紙皿で提供させて頂きました」
おにぎり2つと卵焼きなどのおかずを別々の皿に分けていましたが、午後1時以降はすべて1枚の紙皿にまとめてお客さんに提供していました。
おむすびcafe空と糸 長島真理子 店長
「一人一人が心がけないと何も変わらないと思ったので」
さらに、幸手市にある障がい者支援施設では。
障害者支援施設 あやめ寮 大沢まさ江 施設長
「50人が入る大きなお風呂をやめることに。絶対いま協力するんだということでやりました」
普段は午後3時から行う入所者たちの入浴をきょうはとりやめ、入所者50人分の洗濯も午前中に行ったということです。
この、節水を求める呼びかけは数日続く可能性があるとしたうえで、県は営業に支障が出た企業などに対し、補償を検討しているということです。
県の呼びかけ あす以降も続く可能性
穴の東側に2本目のスロープを作る工事を始めましたが、地盤が緩く、きょう中の完成は微妙な状況だということです。さらに午前中、現場近くにあるマンホールの内部に水中ドローンを入れ、下水道管に、がれきなどが詰まっていないか確認しましたが、下水道管内の水流が強く、前に進むことができなかったということです。
県は、穴にある下水の量が変化するか確認するため、きょう、一部地域を対象に一時、水の使用を控えるよう、これまでよりも強く呼びかけましたが、あす以降も数日続く可能性があるとしています。
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