
TBSテレビお昼の情報番組「ひるおび」でおなじみの気象予報士・森朗さんと、過去の天気から最新の天気予報まで天気に関するありとあらゆる情報をお届けする「お天気タイムマシン」。今回のテーマは「桜の開花」です。(アーカイブマネジメント部 萩原喬子)
【写真を見る】今年の桜はいつ開花?標本木と開花宣言のお話【お天気タイムマシン】
毎年恒例、桜の開花宣言
3月に入ると気になってくるのが桜の開花の時期。毎年、桜の咲く時期になると東京・靖国神社の標本木の前にはマスコミや参拝客が集まり、気象庁職員の桜の開花宣言の発表を聞くというのが恒例になっています。
桜の開花が決まる「標本木」って何?
桜の開花・満開の観測を行う木(標本木)は全国に58本あります。日本全国で桜は咲きますが、標本木になっている種類が場所によって違い、沖縄県の石垣島・宮古島・南大東島と鹿児島県奄美大島の名瀬は「カンヒザクラ」、北海道の稚内、旭川、網走、帯広、釧路は「エゾヤマザクラ」、そのほかの地点は「ソメイヨシノ」になっています。東京では靖国神社にある約500本の桜の木のうちのソメイヨシノ1本が「標本木」になっており、1966年から観測しています。樹齢はわかりませんが、選定された時点ですでに「成木」だったとみられ、60年近く大役を果たしていることになります。枝が折れないように添え木で支えられているのがわかります。
意外と難しい桜の開花認定!
みなさんは桜がどういう状態になったら開花宣言が出るか知っていますか?
気象予報士 森朗氏:
昔は数輪咲いたら開花宣言となっていましたが、ある時、マスコミから数輪って何輪ですか?という質問をし、「5、6輪」と気象庁の職員が答えたところから「5、6輪咲いたら」という条件が付きました。その時の答えが「2、3輪」という答えだったら開花の時期も違ったでしょうね。
さらに「ひこばえ」といって根元から生えている枝に桜が咲いてもカウントされません。また桜の花が開けば開花ではなく、中のおしべとめしべがしっかり見えないと開花にはならないそうです。上の方に咲いていたり、重なって咲いていると状況がわからないため、開花状況を見に来た気象庁の職員も双眼鏡やカメラを使って数人で細かくチェックしています。
気象庁は2009年で桜の開花予想を終了。ウェザーマップの今年の開花予想は?
気象庁は桜の開花の観測は現在も続けていますが、1955年から50年以上行っていた桜の開花予想を2009年に終了しました。民間の気象会社に託された桜の開花予想。それぞれ独自の方法で開花予想を発表しています。ウェザーマップの今年の予想は…
気象予報士 森朗氏:
今年の東京の開花予想は3月21日。咲き始めると満開までだいたい1週間くらいです。ただ今年は開花の頃にもっと暖かくなる可能性があるので、あっという間に満開になるかもしれませんね。
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