
国内の最高気温の記録が塗り替えられるなど、さらにフェーズが上がったこの暑さ。
コメ騒動の収束にも影響を与えそうです。
【写真を見る】“猛暑でキャベツも焼ける…”かつてない猛暑でコメにカメムシ被害も【サンデーモーニング】
猛暑で“殻のないタマゴ”も…トウモロコシは極端に生育が遅れ「農家泣かせの年」
大分県にある稲積水中鍾乳洞。気温16℃のひんやりスポットです。
観光客
「寒くなってる」
「ひんやりする」
ここで楽しめるのがサウナと、水中鍾乳洞での水風呂体験。
かつてない猛暑に見舞われている日本列島。7月30日(水)、兵庫県丹波市では41.2℃を観測し、国内の最高気温を更新しました。
地元住民
「暑すぎる。レベルが違う」
7月の全国の平均気温も観測史上最高を記録。平年と比べ3度近くも高かったのです。猛暑の影響は各所に広がっています。
茨城にある養鶏場、中の様子は…
ホウトク農場 豊村憲志さん
「ハァハァしているという仕草が夏バテしていると思う」
夏バテで餌を食べる量が減り、タマゴに影響が出ているのです。
ホウトク農場 豊村さん
「通常はこのくらいのサイズのタマゴが多いんですけど、エサを食べる量が減ってしまってひと回りふた回り小さくなる」
さらに、こんなタマゴまで…
ホウトク農場 豊村さん
「これは殻のないタマゴですね。カルシウムが不足してこういうふうになってしまう」
宮城県のキャベツ畑では…
農家 阿部善文さん
「葉っぱが焼けちゃっている。触ってみると熱いので中の方が腐ってしまう」
通常、人の背丈ほどあるトウモロコシも極端に生育が遅れています。
農家 阿部さん
「もう畑が砂漠の状態になってますから、この状態では作物が育たない。これは農家泣かせの年」
コメにカメムシで出荷できず…渇水に猛暑で“コメ騒動”の長期化も
そして猛暑は、“コメ騒動”を長期化させる危険性もはらんでいます。
“コメどころ”新潟県の田んぼ。本来、青々としているはずの稲が茶色くなっていました。
コメ農家 高岡一雄さん
「いや本当、見るたびに涙が出ますよ」
猛暑に加え、渇水の影響で稲穂が出る前に立ち枯れ状態になっているのです。
コメ農家 高岡さん
「いま大事な時期だけど、穂を出しませんよ」
ーー穂が出る前にこうなるとどうなる?
「収穫ゼロ」
新潟を含む北陸4県の7月の降水量は平年のわずか8%と、深刻な渇水状態となっているのです。
猛暑による異変は関東でも…千葉県で早場米を生産する多田さんを8月1日(金)に取材しました。
6日から稲刈りを始める予定ですが。
稲穂に吸いついているイネカメムシ…黒っぽい部分はカメムシに吸われた跡です。
コメ農家 多田正吾さん
「穂が出たときにミルク状の時に吸われちゃうから。黒くなっちゃうんですよ。今年は暑さのせいでしょうか、カメムシが多いです」
イネカメムシは高温下で成長が早く、増えやすいといわれています。被害を受けたコメは出荷できないため、収量が減ることになります。
そもそも、今回のコメ騒動も、2年前の猛暑によってコメが白く濁ったりカメムシ被害が多発したりして、出荷できるコメが少なくなったことが背景にあります。
コメ農家 多田さん
「もう本当に売れない米が多くなってしまう。(品質の良い)1等米の確率が下がるんじゃないかと」
史上最も暑い夏。日本の食に影響が広がっています。
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