東京都心では、ついに9日連続の猛暑日となりました。過去最長タイとなりますが、この暑さはいつまで続くのでしょうか。さらに、長引く暑さによって増えていると言われているのが“蓄積型の熱中症”です。どのような症状なのでしょうか?
【写真を見る】東京で9日連続の猛暑日 過去最長タイに…都内クリニックで増加 “蓄積型熱中症”とは?「暑さの“負の遺産”なるべくその日に解消を」【news23】
東京都心9日連続の猛暑日 2022年と並ぶ最長記録
8月も残すところ、あと5日。大分県日出町では、今シーズン最後のひまわりが見頃を迎えました。近くには秋の訪れを告げるコスモスが可憐な花を咲かせています。
大分市の図書館には、夏休みの宿題に追われる子どもたちの姿がありました。
小学6年生
「国語と算数。あと2日ぐらいで終わる」
去年より夏休みが1週間長い大分市。それでも宿題はギリギリになってしまうものです。
小学5年生
「(夏休みが延びて)うれしかったけど宿題が終わらなくて…。漢字を全部終わらせたい」
今年も夏が終わりを告げようとする中、なかなか終わらないのが厳しい残暑…
記者
「午前10時半の東京・銀座です。日差しが強く、多くの人が日傘をさして歩いています」
「これ(冷却リュック)は数日前に買ったばかり。お盆を過ぎてもこういうの(冷却グッズ)を使わないといけないというのは異常」
午後1時半すぎに35.1℃を観測した26日の東京都心。これで9日連続の35℃以上の猛暑日となり、2022年と並ぶ最長記録となりました。
1歳の子をもつ母親
「(屋内の)広場に行ったり、家で遊んだりするしかない。外に出るとしたら移動だけじゃないと怖くて(外に)出せない」
危険な暑さが続き、なかなか外遊びができない中、子どもたちが夢中になって遊んでいたのがこちらの施設。常時20℃前後の体感温度で、1年中、雪遊びをすることができます。
「上から雪が降ってきているのが、なんか面白い」
「子どももやっぱり暑すぎて熱中症になっちゃうと心配なので、こういうところなら安心して遊ばせられる」
熱中症にならないよう、あの手この手で猛暑を乗り切ってきましたが、この時期の熱中症にはある特徴があるといいます。
「暑さの負の遺産」蓄積型熱中症
都内のクリニックにやってきた50代の女性。
患者(50代)
「きのうまでは外に出るとじわっと汗をかくくらいだったが、きょうは全然汗が朝からかけなくて。血の気が引いたような感じもした」
女性は数日間食欲がなく、さらにこの日、頭がぼーっとするという症状もみられるようになったといいます。医師の診断は…
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道 院長
「脱水がピークに達したのかなと。蓄積型の熱中症ですね」
“蓄積型熱中症”
伊藤医師によれば、暑さによって睡眠だけでは解消できない小さな負担が身体に溜まっていき、3日目ごろから立ち上がれないほどの倦怠感や、頭痛・吐き気などの症状が出るのが、“蓄積型熱中症”の特徴だといいます。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道 院長
「3~4日間頑張って、あと週末にゆっくり休もうと言っていると、その前に“蓄積型熱中症”になってしまう。借金だと思ってください。その日にためた暑さからくる借金。負の遺産はその日のうちになるべく解消する。少なくとも2日目までに解消するというふうにしていけば、断続的な暑さに負けないでいけるのではないかと」
この先の予報を見ると、東日本から西日本でしばらくは猛暑日となる日が続く見込みです。
クリニックではお盆休み以降、“蓄積型”や症状が長引く熱中症の患者が増えていて、伊藤医師は引き続き注意を呼びかけています。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道 院長
「予防と熱中症になったときの早めの対処。リカバリーしていない場合には、仕事に復帰したときも一旦内勤など体の負担の少ない職場で慣らしてから元の環境に戻るほうが安全かなと」
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