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伊勢エビの水揚げ激減 高知ではハマチが大量死 “観測史上最も暑い夏” 各地で異変 影響はコメにまで...【サンデーモーニング】

国内
2025-08-31 15:51

“観測史上最も暑い夏” 漁場にも影響

8月30日、東京都心の気温は38.5℃まで上昇。2025年の都心の最高気温の記録を更新しました。三重県桑名市では、観測史上最高となる40.5℃を観測。埼玉県などでも40℃を超えました。


【写真で見る】大量死した養殖ハマチにひび割れた農地 猛暑による異変 各地に


【各地の最高気温】
・三重県桑名市:40.5℃(観測史上1位)
・埼玉県鳩山町:40.3℃
・埼玉県熊谷市:40.2℃
・静岡県浜松市:40.2℃


本来なら秋を迎えようという8月最後の週末も、記録的な暑さが続いています。「観測史上最も暑い」といわれるこの夏、日本各地でさまざまな異変が...


サンゴが広がり、色鮮やかな魚たちが泳ぐのは、三重県志摩市の海。


このあたりはもともと伊勢エビの漁場でしたが...


漁師 小川吉高さん
「これオジサンという魚」


網にかかるようになったのは、南国の魚。暑さの影響で、伊勢エビの水揚げは、この7年で約20分の1ほどにまで激減しています。


【和具漁港 伊勢エビの水揚げ量】
2018年:約40トン
2024年:約2トン


高知県では養殖ハマチが酸欠に さらにサメの被害まで...

高知県では...


養殖場で引き揚げられたのは、死んだハマチ。猛暑による海水温の上昇で、酸欠状態になっているのです。


荒木水産 荒木俊慶代表
「先月1ヶ月でいうと、約1000匹ぐらい死んでいる」


さらに、追い打ちをかけるサメの被害まで。


荒木水産 荒木代表
「サメは元気に泳いでる魚を狙うんじゃなくて、死にかけとか、死んだ魚が臭いを出したときに寄ってきて、それに噛み付いて穴を開けて逃げる」


死んだ魚の臭いに寄ってくるというサメ。養殖場のハマチを狙って網を食い破り、被害を拡大させているのです。


猛暑の影響はコメにも 品質検査では「2等米」に

そして、この猛暑の影響は価格の高騰が続くコメにも。


コメどころ新潟では、猛暑に加え渇水の影響も深刻。イネが枯れた地域も...


コメ農家
「いや本当、見るたびに涙が出ますよ」


そして迎えた早場米の収穫。「葉月みのり」の品質検査では、白く濁ったコメの比率が高く、初回分は全て「2等米」という結果に。


JAえちご中越 力間利昭さん
「率直に残念だった。暑すぎました」


去年の初回検査では全て1等米だった品種ですが、猛暑の影響で白濁したコメが増えたとみられています。


暑さを逆手に取ったコメ作りも

一方こちらは、茨城のコメ農家。
暑さを逆手に取った新たな栽培法を始めています。


この週末から稲刈りを始めていますが、2025年の収穫はこれで終わりではありません。


照沼農園 照沼洋平さん
Q.温暖化対策として始めていることは?
「この株の再生二期作です」


Q.これがまた再生する?
「この辺から、またすぐ出てきますね。10日ぐらいで(新しい葉が)出てくると思います」


温暖化を背景に開発された再生二期作。刈り取った株を放っておくと、新しい葉や茎が出てくるので、そこに水や肥料をやり、再び稲穂を実らせます。そして11月頃には、関東でも2回目の収穫ができるようになったのです。


照沼農園 照沼さん
「ここ4、5年で(気候が)だんだん変わってきていますし、今年の夏なんかまだまだ暑いですから」


Q.暑さを逆手に?
「本当、それを利用するしかない」


こうした工夫は、様々な農作物で求められることになりそうです。


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