台風22号で大きな被害が出た東京の八丈島では停電や断水が続いています。復旧作業に追われる中、島民は次の台風への備えも迫られています。
記者
「八丈島の南側です。小学校の校舎でしょうか。中ほどまで土砂や流木が詰まっています。土砂に埋まっている車も見えます」
台風22号による記録的な大雨と猛烈な風に見舞われた八丈島。島の南東部に位置する末吉地区では、廃校になった小学校や教職員用の住宅に大量の土砂や流木が流れ込み、ショベルカーが撤去作業にあたっていました。
警察によりますと、人的な被害は確認されていませんが、家屋1棟と乗用車およそ10台が流されたということです。
土砂災害などの影響で、島内では4か所で通行止めが発生、ライフラインへの影響も続いています。
記者
「八丈島では広範囲で停電が続いていますが、今、電線の復旧作業が行われています」
正午時点で、島内ではおよそ4830軒が停電。東京電力が復旧作業を進めています。
また、広い範囲で断水も続いています。
八丈町役場職員
「住民の方に生活用水や飲料水を配るための作業をしています」
島内の浄水場では、発電機を使って水をくみ上げる作業が行われていました。トラックに乗せられた給水タンクは病院へ。透析治療が必要な患者のために提供されるということです。
八丈町によりますと、島内にある7つの浄水場のうち稼働できているのは、わずか2か所。都が急きょ、給水車を派遣するということです。
台風22号の影響で停電や断水が続く八丈島に、あすからの3連休中、台風23号が接近する可能性が高まっています。
島内では…。
ダイビングショップ代表 鈴木壯一朗さん
「びっくりですよね。(対策は)止水のテープを貼るとか、通風口を塞いじゃうとか。お客さんはこの連休いっぱいだったが、全部連絡させてもらって、キャンセルしてもらって」
新たな台風に備える動きはこちらでも…。
記者
「こちら、カップ麺などインスタント食品が置かれていた棚ですが、いま、何もなくなってしまっています」
中村商店 中村武オーナー
「やっぱお茶から始まって、水と…、ほとんど空っぽになっちゃったね」
八丈島住人
「(買ったのは)氷ですね。もう水がどこにも売ってなくて、溶けたら使えるかなと思って」
再び大雨などの影響が出るおそれがある伊豆諸島。暴風雨や土砂災害に引き続き、厳重な警戒が必要になりそうです。
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