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新総理は誰に? 高市氏「両院議員懇談会」で“自公決裂”経緯説明か 党内から「総総分離」案も…【Nスタ解説】

国内
2025-10-14 19:10

来週予定される総理大臣の指名選挙をめぐり、与野党の駆け引きが激しくなっています。石破総理の後任は、自民党の高市総裁か、それとも野党統一候補か?(「Nスタ」午後4時15分すぎの放送より)


【写真で見る】“連立解消”について「事実を教えて」と話す自民党議員


高市総裁“自公決裂” 経緯説明か 「総総分離」案も…

山形純菜キャスター:
国会での総理大臣指名選挙をめぐり、与野党の駆け引きが激しくなっています。


14日午後1時半ごろから、自民党と国民民主党の幹事長会談が行われました。


会談後、自民党の鈴木幹事長は「総理指名選挙の協力をお願いした。政治とカネについても両党でしっかりと議論を深めていくことを話し合った」と話しました。

さらに自民党側から党首会談を打診し、国民民主党側は「持ち帰る」としています。

午後3時ごろから、自民党は緊急の「両院議員懇談会」を開催しています。その場で高市総裁から、公明の“連立離脱”の経緯などについて説明しているものとみられています。

さらに、船田元 元経済企画庁長官が一つの案として、「総理と総裁を分ける『総総分離』の案」を示しているといいます。「石破総理に退陣を撤回してもらい、公明党との話し合いをもう一度やり直せないか」と提起をしているということです。


井上貴博キャスター:
「総総分離」の案は一部の人が提案しているという認識でいいのでしょうか。


TBS報道局 政治部デスク 室井祐作:
取材によると、両院議員懇談会でもこの話が出たそうですが、あまりにも現実的ではないことから盛り上がってはいないということです。


ただ、「総総分離」という話が出てくるほど、自民党の中からは公明党の協力が得られないことに、悲痛の声が上がっているという証拠だと思います。


井上キャスター:
自民党議員の中には、公明党の組織票で支えられていた人もいるでしょうし、一方で、公明党にアレルギーを持っている人もいるでしょう。


連立が解消されたことで、政策本位の話し合いが進むのであれば、プラスに受け止めたいと思うところです。


スポーツ心理学者(博士) 田中ウルヴェ京さん:
プラスにならなければいけないと思います。混乱するからこそ、有効な手立ては何かを私たちも考えなければいけないと思います。

総裁選のときに、構造の問題もあって、自民党の自浄作用が機能するのは難しいと思いました。あえて野党と組むことで、自浄せざるを得なくなることは、一つの手立てとしていいのかなと思いました。


自民と政策的に近い「国民民主党」が1つの鍵 

TBS報道局 政治部デスク 室井祐作:
今後、公明党が野党になるということで、野党が結束すれば自民党単独でも過半数を超える勢力になります。


例えば消費税減税といった、これまで進まなかった議論が、野党が結束することにより進む可能性が出てきたと見ています。


出水麻衣キャスター:
両院議員懇談会の中で、自公連立解消の経緯の他に、何か方向性として決まることはあるのでしょうか。


TBS報道局 政治部デスク 室井祐作: 
方向性として決まることはないと思いますが、現執行部に対し、「公明党とも引き続き連携を図っていってもらいたい」「総理指名選挙を前に、各党との丁寧な協議を進めていってもらいたい」といった声が上がっているということなので、それを着実に執行部が遂行していくのかなと思います。


井上キャスター:
自民党を主語にして考えたときに、高市氏や麻生氏の頭の中を想像すると、どういう戦略があるのでしょうか。


TBS報道局 政治部デスク 室井祐作:
自民党と国民民主党との幹事長会談が行われましたが、自民党側は、国民民主党が政策的には一番近いと思っています。


安全保障、エネルギー、憲法改正といった問題は国民民主党が政策的に一番近いので、まずは自民党としては「国民民主党と連携を深めていきたい」という思惑があると思います。


自民党・鈴木幹事長から国民民主党・榛葉幹事長に、「幅広い枠組み」を求めていくといった方針が伝えられたそうなので、思惑としては、将来的な連立を模索していくということだと思います。


出水キャスター:
榛葉幹事長の会談では、3点が議題に上がり、まだ一致を見出していない、政治とカネの問題についても発言していましたが、その発言から何か読み取れることありますか。


TBS報道局 政治部デスク 室井祐作:
まだ自民党がどう対策をとっていくのかは、榛葉幹事長的には様子見の段階だと思います。


特に政治とカネの問題は、公明党と国民民主党で企業団体献金の規制の強化という点で一致しています。それを自民党側にどうやって飲ませていくのかを、国民民主党側としては今後の様子を見ているということでしょうね。


井上キャスター:
国民民主党は自民党と会談し、今度は野党側と会談を行うので、国民民主党が一つ鍵を握るということですね。


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<プロフィール>
室井祐作
TBS報道局 政治部デスク 元官邸キャップ
過去石破氏の番記者を担当

田中ウルヴェ京さん
スポーツ心理学者(博士)
五輪メダリスト 慶応義塾大学特任准教授
こころの学びコミュニティ「iMia(イミア)」主宰


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