退職代行サービスの大手「モームリ」の運営会社が弁護士に違法に仕事をあっせんしたとされる事件。私たちは、「モームリ」と提携先の弁護士事務所の間でやり取りされたメールを新たに入手しました。
任意聴取後「モームリ」社長を直撃
記者
「東京・港区のビルから『モームリ』の関係者が続々と出てきました」
10月23日、JNNのカメラが捉えたのは、都内で行われていた退職代行サービス「モームリ」運営会社の緊急社員集会です。
退職代行サービスとは、仕事を辞めたい人に代わって業者が退職の意思を会社に通知するもの。その大手の一つが「モームリ」です。
モームリは2022年以降、積極的な広告・宣伝で急成長してきました。
しかし警視庁は22日、「モームリ」の運営会社や関係先を一斉捜索。退職代行の仕事を違法に弁護士にあっせんし、紹介料を受け取った疑いがもたれています。
22日夜、任意聴取を終えた谷本社長を直撃すると…
「モームリ」運営会社 谷本慎二社長
「(Q非弁行為はあった?)そこら辺ももう全部、警察にはお伝えしてるんで」
「(Qどのように伝えた?)…」
「(Q“非弁行為はありません”と4月に(SNS)に投稿していたが)そこら辺も全てお伝えするんで、すいません」
私たちは「モームリ」と提携先の弁護士事務所の間でやり取りされたメールを新たに入手しました。
弁護士事務所からのメール
「労働環境改善組合への賛助金をお支払いいたします」
提携する弁護士事務所に、退職希望者を紹介する見返りとして、「労働組合」を支援するための「賛助金」名目で支払うと記されています。
しかし、警視庁の任意の事情聴取に対し、複数の関係者がこう話したといいます。
複数の関係者(任意の事情聴取に対し)
「労働組合の実態はない」
違法行為を隠蔽するために、実態がない労働組合に紹介料が入る形を装っていたとみられるということです。JNNの取材に、元従業員は紹介料が振り込まれる口座について次のように明かしました。
「モームリ」元従業員
「(振込先は)株式会社の口座なんですよ(Qアルバトロス<運営会社>の?)そうです。普段使ってる口座に、賛助金という名目で振り込まれる。かなり悪質だと思いましたね」
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