師走ですが、秋のように天気も気温もめまぐるしく変わっています。この週末は広い範囲で傘の出番になり、この時期には珍しい暖かさになりそうです。

けさは冷え込みがだいぶ緩んで、札幌では約2週間ぶりに氷点下の冷え込みを解消しています。大阪や福岡は20日近くぶりに10℃を下回っていません。

この冷え込みが緩んだ原因は、列島、寒気が抜けて、暖かい空気に覆われているためです。あすは日本海側からこの暖気は抜けますが、太平洋側、関東などはあすの方が暖気が強まります。10月並みの暖かい空気が流れ込み、秋本番の暖かさになるところもありそうです。

きょうは、北陸から西と北海道で暖かさのピークで、西日本では20℃以上が続出する予想です。福岡や松江では12月後半にここまで上がったのは過去2日しかありません。札幌でも11℃で、12月後半に10℃を超えると34年ぶりのことになります。関東や東北はあすが暖かさのピークで、東京は18℃、仙台は19℃まで上がり、東北でも20℃に届くところがあるかもしれません。そのほかの各地も15℃を超えるところが目立ちますが、次第に北風に変わり、急に寒くなってきます。あすは気温の変化にご注意ください。

【きょうの各地の予想最高気温】
札幌　：11℃　釧路：8℃
青森　：16℃　盛岡：11℃
仙台　：16℃　新潟：16℃
長野　：15℃　金沢：20℃
名古屋：16℃　東京：13℃
大阪　：19℃　岡山：16℃
広島　：16℃　松江：20℃
高知　：20℃　福岡：22℃
鹿児島：20℃　那覇：22℃

この暖かい空気を運んでいるのが、北海道の北にある前線や低気圧に向かって流れ込む南風です。この南風は湿った空気を帯びていて、あすにかけては列島を前線や低気圧が進んできそうです。この週末は日曜日を中心に傘の出番になりますが、ほとんどのところで雪ではなく雨で、北海道も季節外れの雨になりそうです。

きょうの日中は晴れ間の出るところが多くなりますが、午前中を中心に九州や東海、関東でにわか雨の所があるでしょう。北海道は朝から太平洋側を中心に、夕方以降は道北を中心に断続的に雨が降りそうです。東海や関東も夕方以降、本降りの雨になる見込みです。雨の範囲が予想以上に広がり、西日本でも夜は雨の降る可能性があります。沿岸部を中心に風が強まり、横殴りの雨になるところがあるでしょう。あすはさらに雨エリアが拡大して、西日本や日本海側へとまとまった雨雲がかかってきます。北海道は道北から雪に変わりますが、師走には珍しいまとまった雨になるところがありそうです。雪解けによる道路の冠水や土砂災害、河川の増水、なだれや屋根から落ちてくる雪にご注意ください。九州南部や沖縄も警報級の大雨になるおそれがあり、警戒が必要です。

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