
栃木県内の高校の生徒が暴行を受ける動画がSNSで拡散した問題。県の教育委員会が会見を開き、被害を受けた生徒らに謝罪しました。一方、SNS上では加害生徒を特定し中傷する動きも広がっています。
生徒“暴行動画”で県教委が謝罪 高校「いじめの疑いがある」
栃木県教育委員会
「被害に遭われた生徒および関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした」
栃木の県立高校で起きた暴行動画問題は、県の教育委員会が謝罪する事態に発展しました。
栃木県教育委員会
「安全安心であるべき学校で、このような事態が起こったことについては県教委としても大変重く受けとめております」
1月4日以降、SNSで急速に拡散したのは、県立高校のトイレで、1人の男子生徒が他の生徒から顔面を殴られ、さらに後頭部を蹴られるという動画。
この動画は12月19日、午後の清掃の後に撮影されたものであることが7日、分かりました。
暴行や撮影に至った経緯などは現在、聞き取り中だといいます。動画の内容について高校側は、「身体的な苦痛が伴うもので、いじめの疑いがある」としています。
いじめの状況を把握するため全生徒に対し、8日の始業式後にアンケートを実施する方針です。
警察も暴行事件として捜査を開始。捜査関係者によりますと、暴行を加えた生徒は一人で「申し訳ないことをした」などと話しているということです。
影響は拡大しています。
SNSでは加害生徒の“特定”も 「個人情報の重大な侵害」
この高校にはこれまでに200件以上の電話がかかってきていて、大会出場を辞退した部活もあるといいます。
栃木県教育委員会
「誹謗中傷が寄せられているということもありましたので、学校の生徒の安全を考えてそういう判断(大会出場辞退)に至った」
また、SNS上で過熱する“加害生徒を特定する動き”については…
栃木県教育委員会
「暴力行為、やってしまった行為自体は本当に良くないこと。そのことをもってネット上で実名が本人の気持ちとは別に晒されるということにつきましては、個人情報の重大な侵害であるので、本当になくなってほしいと思っているところ」
SNSやネットの問題に詳しい専門家は、こう警鐘を鳴らします。
SNSの問題に詳しい成蹊大学客員教授 高橋暁子氏
「正義感で広めている方が多いようですけど、実際は名誉毀損罪・プライバシー侵害など訴えられる可能性が十分ある行為。事実がはっきり分からないうちに、そのようなことに加担せず、拡散しない方が賢明だと思います」
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