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「あしたのジョー」「おれは鉄兵」ちばてつやさん死去 87歳 作品を通じ伝えてきた「戦争の悲惨さ」「平和の大切さ」【news23】

国内
2026-10-28 02:43

日本漫画史の金字塔として知られる「あしたのジョー」。他にも数々のヒット作を手掛けた漫画家の、ちばてつやさんが亡くなりました。作品には戦時中に経験した「飢え」や「苦しみ」…そして平和への思いが込められていました。


「あしたのジョー」「紫電改のタカ」「おれは鉄兵」。イラストには自画像も。自身が描いたキャラクターに囲まれ微笑んでいます。


1956年にデビュー、多くのヒット作を手がけた漫画家のちばてつやさん。今月22日、87歳で亡くなりました。


「立て、立つんだジョー!」


代表作の一つが、1968年に連載が始まり、数々の名台詞を残したボクシング漫画『あしたのジョー』。


「燃えつきた…真っ白な灰に」


主人公・矢吹丈のライバル・力石徹が過酷な減量の末、決戦にのぞむこの表情について、ちばさんは生前、こう語っていました。


ちばてつやさん
「お腹が空いたっていうのは、どういう状況なのか自分でもわかる。そういう人たちの表情だとか、どういうふうにやつれていくかというのも。もうカサカサになるんですよね、目がギョロギョロして、カサカサになっていく、そういう状況を見てましたから、覚えてますからね」


幼少期、中国東北部にあった満州で過ごした、ちばさん。終戦直前、ソ連の満州侵攻で「略奪」や「飢え」に苦しんだ過酷な逃避行の経験が作品にも反映されていたのです。


自身の半生を描いた「ひねもすのたり日記」には。


「こ…こわいよお」
「やめてくださいっ!」


ちばてつやさん
「喉が渇くと、水たまりの水をすすったりなんかしちゃうし。私の身の回りでもそうですが、たくさん死んでいる人を見ました」


豚肉やまんじゅうと引き替えに、日本人の子どもを欲しがる中国人もいたといいます。


「この子たちはどれも私が産んだ子よ。一人残らず、全部日本に連れて帰ります」


おととしには、漫画家として初めてとなる文化勲章を受章した、ちばさん。伝え続けてきたのは「戦争の悲惨さ」や「平和の大切さ」でした。


ちばてつやさん
「戦争っていうのはね、大きなあの鳴門にある大きな渦があるでしょう、あの渦みたいなもんでね。一度その渦の中に入ってしまったら、どんなに素晴らしいエンジンを持った船でも、そこから抜けられないんですよね。どんなに苦しい状況に追い込まれても、我々は戦争しないんだっていう凛とした姿勢を。戦争は絶対いけない、どんなことがあってもいけない」


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