E START

E START トップページ > 国内 > ニュース > 「シニア=現状維持」は思い込み?『シニア豊かさラボ』設立、100名の声から見えた新たな豊かさ

「シニア=現状維持」は思い込み?『シニア豊かさラボ』設立、100名の声から見えた新たな豊かさ

国内
2026-10-29 08:00
「シニア=現状維持」は思い込み?『シニア豊かさラボ』設立、100名の声から見えた新たな豊かさ
『シニア豊かさラボ』を設立
 株式会社フージャースコーポレーションは、人生100年時代の「豊かさ」を探求する新たな研究・共創組織『シニア豊かさラボ』を設立。シニア向け分譲マンション居住者を対象とした調査「Research00」から得たリアルな声を起点に、これからの豊かな高齢化社会のあり方を模索する。年齢や属性だけでは見えにくい多様な価値観を紐解き、「年を重ねることが楽しみになる未来」の実現を目指す。

【画像】意外な結果も、シニア100人への調査

■「大切」と「これから充実させたい」は違う、健康の先にある楽しみ

 10月に設立された『シニア豊かさラボ』は、同社がシニア向け分譲マンション「デュオセーヌ」の開発・分譲で得た知見に加え、当事者の声と企業・大学等の多様な知見をつなぎ、新たな暮らし方やサービスを考えていくための組織。

 その活動の第一歩として実施されたのが、ラボメンバー100名を対象とした調査「Research00『人生100年時代の豊かさ』」だ。この調査は「シニアはこうである」という固定的な正解を出すものではなく、これからの豊かさを考えるヒントを見つけるもの。今回の調査結果からは、既存の「シニア像」を覆すような“兆し”も見えてきた。

 まず、シニアにとって「大切だと思うもの」と「これから充実させたいもの」のギャップだ。回答者の92%が「心身の健康」を大切だと考えている一方で、「これから充実させたいもの」として健康を挙げた人は63%にとどまった。代わって「趣味・楽しみ」(38%)、「友人・人とのつながり」(30%)、「新しいことへの挑戦」(23%)が上位に浮上。特に「新しいことへの挑戦」は、「大切だと思うもの」(5%)から18ポイントも上昇、また「お金」は39%から13%と26ポイント減少していた。結果からは、多くのシニアが健康維持の“その先”にある自己実現や、楽しみを求めていることがうかがえる。

■行動力の差は「年齢」ではなく「現在の生活充実度」に表れる

 また、この1年間で新しいことを始めた割合を見ると、「75歳未満」(71.4%)と「75歳以上」(70.6%)でほとんど差がなかった。しかし、これを「現在の生活充実度」で分けて見ると、充実度が高い層(4〜5)では75.9%が新しい行動を起こしているのに対し、充実度が低い層(2〜3)では52.4%にとどまり、大きな差が開いた。行動意欲は「何歳か」という年齢的要因よりも、「今、充実しているか」という精神的・生活的な状態に強く影響される可能性が示唆されている。

 さらに、充実度が低めの層では「人とのつながり」をこれから充実させたいと求める声が42.9%と高く、充実度が高い層(26.6%)を大きく上回った。生活の充実度が低い状態では、新しいことへの挑戦よりも、まずは安心できる「つながり」が必要とされている可能性が示されている。

 80代以上の回答(26名)に目を向けると、約3人に1人(30.8%)が「この1年は新しく始めたことは特にない」と答えつつも、自由記述では墨絵、ヨガ、海外旅行など「これからやってみたいこと」を具体的に回答していた。「行動していない=意欲がない」わけではなく、「やりたい気持ちはあるが、まだ行動に移せていない」という層が一定数存在することがわかる。

 自由記述の分析からは、シニアの「これから」が一様ではないことも見えてきた。何かを「始める」だけでなく、かつての趣味を「再開する」、今の趣味を「深める」や「続ける」、あるいは「今を大切にする」、「備える」といった多様な意向が確認された。「今のままで十分」と回答した人の中にも、具体的な「やりたいこと」を記述している人が複数見られ、「今の暮らしへの満足」と「これからの新しい希望」は両立しうるものであるという事実は、シニアの心理の前向きさを表していると言えるだろう。

 『シニア豊かさラボ』では、今回の調査で見つかった“問い”を出発点として、今後さらに幅広い対象への調査や、ラボメンバーとの対話、実践活動などを展開していく構えだ。一人ひとりの可能性を広げる同ラボの活動から、人生100年時代の新しい「豊かさ」のヒントが見つかりそうだ。

※「Research00」調査概要:2026年9月18日〜28日にかけて、シニア豊かさラボメンバー100名を対象にアンケート調査を実施(有効回答数100名/年代:50代3名、60代21名、70代50名、80代以上26名)。

関連記事


『月曜から夜ふかし』シニアが選ぶ“最後に住みたい街”調査 マツコは航空事情に物申す
74歳・夏木マリ、ミリタリー風ジャケット着こなす“シニアコーデ”を披露「かっこよすぎ」「こんなに美しく年を重ねられて」
杉良太郎、目標は“シニアの活力を世界に知らしめること” 『FIDA GOLD CUP』武道館開催を目指す
TOHOシネマズ、映画鑑賞料金を一部値上げへ 「一般」最大200円&「シニア」100円、7・1より
「毎日すごすぎる」加藤綾菜、手料理がズラリと並んだ“最近のカトちゃんご飯”を披露 今年1月には「シニア健康フードマイスター」を受講

ページの先頭へ