パレスチナ自治区ガザに侵攻を続けるイスラエルは、ガザ全土を制圧する計画を内閣が承認したと地元メディアが報じました。イスラエル軍による軍事作戦が大幅に拡大される見通しで、更なる被害の拡大が懸念されます。
複数のイスラエルメディアによりますと、4日から5日にわたって開かれた閣議では、今後、イスラエル軍がガザ全土を制圧して一定の期間、占領する計画が全会一致で承認されたということです。
さらに、ガザの住人を再び南部へと強制的に退避させることも含まれていて、当局者はこの計画について、「ガザの征服と支配の継続だ」などと話しているということです。
イスラエルはこの計画を、今月中旬に予定されているアメリカのトランプ大統領の中東歴訪後に開始する方針だということです。
それまでは、交渉を通じてガザでの停戦や人質の解放を目指すということですが、停戦交渉をめぐっては、イスラエルとイスラム組織ハマスの要求に隔たりがあり、実現は困難との見方が広がっています。
ガザではおととし10月の戦闘開始以降、すでに5万2500人以上が死亡していますが、計画が実施されれば、被害が大幅に拡大することが懸念されます。
トランプ大統領
「ガザの住民は飢えに苦しんでいる。食料を得られるように支援する」
こうしたなか、アメリカのトランプ大統領は5日、ガザへの食料支援を行う考えを明らかにするとともに、イスラム組織ハマスについて「支援物資をすべて取り上げ、住民はひどい扱いを受けている」と強調しました。
CNNテレビによりますと、トランプ政権はハマスを介さずにガザに支援物資を届ける新たな仕組みを検討しているということです。
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