韓国で来月に迫った大統領選挙。世論調査で独走する最大野党の李在明候補ですが、反対する人も多く、最大の敵は他の候補ではなく「暗殺されること」とも指摘され、警戒が高まっています。
韓国最大野党「共に民主党」の李在明候補の遊説会場。いつもと違う厳重な警備体制が敷かれていました。
記者
「李在明候補が立つ予定の舞台の上には、分厚い防弾ガラスが設けられています」
また、探知犬が危険物を探す姿も。
記者
「李在明候補が会場に姿をあらわしました。警護にあたる人たちが双眼鏡で辺りをチェックしています」
李候補は、今月から遊説の際には防弾チョッキを身につけています。
日本に対する厳しい姿勢で知られ、福島第一原発の処理水放出には断食で抗議しました。歯に衣着せぬ発言から「韓国のトランプ」とも呼ばれています。
去年の非常戒厳をめぐる保守系与党への失望も追い風となり、来月3日に迫った大統領選挙の世論調査では、他を圧倒しています。
一方で…
野党「共に民主党」 李在明氏
「尹錫悦政権の間、大韓民国の安保状況は、あまりにも悪くなった」
過激な発言や不正疑惑もあり、反対する人が多いことでも知られています。
去年はナイフで首を刺される事件も起きました。韓国では、かつて遊説を狙った襲撃事件が発生したこともあり、今回の選挙戦では、異例の警戒態勢が敷かれることになっています。
野党「共に民主党」 朴善源 議員
「(李在明候補の)最大の敵は暗殺テロです。李在明候補を保護することが、残りの選挙2週間でしなければならない最大のことだと見ています」
こう話すのは、韓国の情報機関の元高官で李候補の警護についてアドバイスする「共に民主党」の国会議員。
党に寄せられた李候補の殺害予告は240件に上るということです。
野党「共に民主党」 朴善源 議員
「釜山にある犯罪組織がロシアから拳銃を輸入して、李在明候補を殺そうとしているという情報があった」
選挙に向けて残された懸念を払拭するため、党内には警察出身の議員らによるチームが作られ、万全の対策が練られているということです。
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