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ルーブル美術館で強盗 “犯行の瞬間”とみられる容疑者の映像公開 6割以上のエリアでカメラ設置されず警備体制不備の声も【news23】

海外
2025-10-22 15:29

ショーケースの前に立つ黄色いベストの人物。パリのルーブル美術館から、宝飾品が盗まれた事件で、容疑者とみられる人物の新たな映像が公開されました。


【写真を見る】“犯行の瞬間”とみられる容疑者


“犯行の瞬間”とみられる容疑者の映像公開 足取りは?

犯人が侵入した窓は、いまや観光スポットとなっていました。


イギリス人観光客
「買い物のついでに、何が起きたのか見に行こうと思ったんです。昨日、ルーブルで事件があったと知って、どんな様子だったのか興味がありました」


フランス人観光客
「世界有数の美術館にとって歴史的瞬間なので、見ておくべきだと思ったのです」


ショーケースのそばで怪しい動きをする黄色いベストの人物。フランスメディアが報じた、犯行の瞬間とされる映像です。


19日午前、開館直後のルーブル美術館に覆面姿の男らが侵入し、宝飾品を盗んだ事件。豪華絢爛なネックレスなどをわずか7分で盗み出しました。


犯人グループは逃走中で、依然として8点の行方が分かっていません。


記者
「こちらはルーブル美術館の南側の通りなんですが、セーヌ川に面していて、比較的人通りの少ない通りになっています。犯人が侵入したのは、まさにこの場所からでした」


犯人らは商店が並ぶ北側や観光客が多い広場を避け、南側の窓を狙いました。


犯行グループの4人組は、バイクと貨物用リフトを積んだ車両でセーヌ川に面した建物近くに到着します。そして、作業員を装った2人がリフトで2階へ上がり、残る2人は地上で監視役を担っていたとみられています。


現場には、犯人が乗っていたとみられる車両が残されていました。その車内や車両の後ろには、オレンジ色の工具が見えます。犯人が窓から侵入する際に使った電動カッターとみられています。


計り知れない歴史的な価値のある品々が数多く展示されているルーブル美術館で、なぜ犯人は宝石を盗んだのでしょうか。


パリ市内で宝石などの鑑定を行うアレクサンドル・レジェさんは、犯人らの狙いについて…


宝石鑑定士 アレクサンドル・レジェさん
「絵画を盗んだ場合、絵の具や木材に切り分けて売却することはできません。宝石は美術館の中で、分解してもお金になる唯一の展示品です」


では、どのようにして盗んだ宝石をさばくのでしょうか。


宝石鑑定士 アレクサンドル・レジェさん
「ダイヤモンドの問題点は、1つの古い大きなダイヤモンドでも、再カットすれば現代的なカットのダイヤモンドに変えることができます」


現地メディアは、警察当局の見立てとして「プロによる犯行の可能性」と報じているほか、文化相は、「外国人が関与している可能性も含めて捜査している」とも話しています。


監視カメラ足りず…警備体制の不備も

一方で、ルーブル美術館の警備体制の不備を指摘する声も上がっています。


フランスの会計検査院によると、館内全体の6割以上のエリアで、監視カメラが1台も設置されていなかったそうです。


モナリザがある部屋と強盗被害に遭ったアポロン・ギャラリーを含むエリアの約3分の1では、カメラが設置されていませんでした。


また、犯行現場は、本来6人で警備にあたるはずのところ、4人しかいない時間帯もあったということです。


労働組合の代表(警備担当)
「ルーブル美術館では、この10年で警備と監視190人が減らされました。だから警備のポストを減らすと、いずれその代償を払うことになります。非常に深刻な事態です」


職員らの組合も声明で、「警備員が減らされ、関連する設備への資金も十分に拠出されなかった」と主張しています。


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