
イランで経済状況の悪化に抗議するデモが広がっています。
AP通信によりますと、首都テヘランで29日、通貨の急落や物価高など経済状況の悪化に対して、商人や市民らによる抗議デモが行われたということです。
同様のデモは、中部イスファハンや南部シラーズなど主要都市にも広がっていて、参加者からは現在の体制や政権を批判する声も上がったということです。
中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、一部の場所では、デモ参加者に対して治安当局が催涙ガスを使用して強制的に解散させたとも報じています。
イランのペゼシュキアン大統領は声明で、関係閣僚に対して「抗議者との対話を通じて、彼らの正当な要求を聞くよう指示した」と明かしたうえで、「問題の解決と責任ある対応のために全力を尽くす」などと強調しました。
こうしたなか、敵対するイスラエルの元首相や、アメリカで亡命生活を続ける元皇太子のレザ・パーレビ氏らが、抗議する市民への連帯を呼びかける声明を出していて、今後、さらにデモが拡大する可能性が指摘されています。
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