
グリーンランドの領有に反対するEU各国に、新たな関税で脅しをかけたトランプ大統領。ところが、一転して見送りを表明し、世界は次の一手に身構えています。
【写真で見る】グリーンランドの市場で「ネズミイルカ」の刺身を試食
「Make America Go Away」グリーンランドの怒りと不安
20日、オーロラが夜空を彩ったグリーンランド。デンマークの自治領ですが、人口の9割が先住民のイヌイット系で、伝統文化が残っています。
記者
「市場では、漁師がその日にとった新鮮な魚やアザラシ、クジラなどが売られています」
極北の街は今、怒りと不安に包まれています。
グリーンランドの住民
「私たちのグリーンランドだ!」
トランプ大統領への抗議活動。
決めゼリフの「MAGA」をもじり、Make America Go Away=「アメリカは出ていけ」と書かれた帽子も。
グリーンランドの住民
「アメリカの大統領がこんな振る舞いをするなんて、とても悲しい」
「グリーンランドは、グリーンランド人のものです。アメリカに支配されたくありません」
20日、トランプ氏が投稿した画像には、グリーンランドに立てられた看板に「2026年からアメリカ領」と書かれています。
トランプ氏、防衛力を揶揄も…“強化”に動いた国に脅し
武力行使すら排除しない姿勢で、グリーンランドの領有を要求してきたトランプ氏。
理由として、ロシアなどの脅威を挙げていました。
トランプ大統領(11日)
「もし我々がグリーンランドを奪取しなければ、ロシアか中国が奪取するだろう。グリーンランドの防衛装備は、犬ぞり2台だ。知ってたか?」
トランプ氏に防衛力を揶揄されたグリーンランドでは…
記者
「デンマーク軍の哨戒艦が、沖に出ているのが見えます。連日、巡回しているのがみられます」
フランスやドイツ、イギリスなども急遽、デンマークの求めに応じて部隊を派遣。トランプ氏の意向に沿うよう、防衛力を強化する動きをみせました。
しかし、これを逆に自らに対抗する動きと受け取ったトランプ氏は、軍を派遣した8か国に対し、追加関税を課すと脅しをかけたのです。
イギリス スターマー首相(19日)
「同盟国に対する関税の適用は、完全に誤りだ」
フランス マクロン大統領(20日)
「我々はいじめっ子よりも尊敬を、陰謀論より科学を、残虐行為よりも法の支配を好む」
EU側の“報復”でトリプル安 すると脅しも一転…
反発したEU側が報復関税を検討すると、アメリカ市場は株安・ドル安・債券安のトリプル安に見舞われます。
すると21日、トランプ氏は…
トランプ大統領(21日)
「昨日の株式市場は、アイスランドのせいで初めて下落した。アイスランドはすでに我々に多大な損失をもたらしているのだ」
グリーンランドを「アイスランド」と言い間違えた様子。
そして、領有をめぐっては…
トランプ大統領(21日)
「私が過剰な力と武力を行使しない限り、何も得られないだろう。しかし、そんなことはしたくない。アメリカが求めているのは、グリーンランドという場所だけだ」
武力行使は否定しながらも、改めて「グリーンランドが欲しい」と主張します。
ところが、NATOのルッテ事務総長との会談後に突然、追加関税の発動を見送ると発表。
グリーンランドをめぐって、新たな合意があったというのです。
ーー新たな合意に、アメリカがグリーンランドの領有権を持つことは含まれているか?
トランプ大統領
「これは長期的な合意だ。安全保障や鉱物資源など、あらゆる面で誰もが非常に有利な立場に立つことになる」
具体的には、アメリカ軍のミサイル配備や、天然資源の採掘に関する合意が含まれると
報じられていますが、詳細は交渉中だといいます。
「平和を考える義務を感じない」トランプ氏の次の一手は?
トランプ氏への抗議が続くグリーンランド。住民が歌っていたのは「悪霊退散の歌」。
力を振りかざし、同盟国をも脅かすトランプ氏。
ノーベル平和賞の受賞を逃したことを受け、19日には…
トランプ大統領の書簡より
「私はもはや、純粋に平和のみを考える義務を感じていない」
トランプ氏の次の一手に、世界が身構えています。
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