
アメリカとイランの交渉が、仲介するパキスタンも加わる形でスタートしました。ホルムズ海峡をイランが事実上封鎖し世界経済が混乱するなか、世界中が固唾をのんで見守る協議となりますが、果たして歩み寄ることはできたのでしょうか。
【写真を見る】一時停戦発表の直後に…イスラエルがレバノンへ空爆を実施
「イラン全土は壊滅するだろう」大規模攻撃予告から急転直下の「停戦合意」
4月11日、パキスタンの首都イスラマバードに到着したアメリカのバンス副大統領。まず、パキスタンのシャリフ首相と会談し、その後、イランとの協議に臨みました。
ただ、協議を前に、双方の要求は真っ向から対立していました。
アメリカによる大規模攻撃は本当に行われるのか。4月7日夜の猶予期限を前に、緊張は極度に高まっていました。
トランプ大統領の「橋や発電所を破壊し石器時代にする」という発言に反発したイラン市民は、体を張った「人間の鎖」で対抗しました。
トランプ大統領(4月6日)
「イラン全土は一晩で壊滅するだろう。それは明日の夜かもしれない」
「ひとつの文明が今夜死に絶えようとしている」などと強烈な言葉で圧力を最大限に強めました。
しかし、タイムリミットの1時間半前...
トランプ大統領(7日・SNSより)
「イランへの攻撃を2週間停止することに同意した」
急転直下、一時停戦の合意を発表したのです。
停戦の条件として「ホルムズ海峡の完全かつ安全な即時開放」を挙げました。
イラン国営放送(8日)
「イランは(停戦の)2週間を交渉に充てる。両国の同意があれば期間は延長される可能性がある」
停戦合意も…イスラエル軍がレバノン攻撃 続くホルムズ海峡封鎖
ホルムズ海峡の封鎖が解かれ、戦闘の終結に向け一筋の光が差したかと思われました。
しかし、一時停戦発表の直後、イスラエル軍がレバノンに対し、過去最大規模の空爆を実施しました。わずか10分間で100か所以上を攻撃しました。
レバノン市民
「罪のない人々がここで亡くなった。イスラエルは毎回標的を狙ったというが、そこにいるのは市民と子どもたちだけだ」
レバノン当局によると、8日の攻撃だけで少なくとも357人が死亡したといいます。
停戦交渉の仲介に当たったパキスタンのシャリフ首相は、「合意にはイスラエルによるレバノンへの攻撃の停止も含まれる」としていましたが、イスラエルのネタニヤフ首相は...
イスラエル ネタニヤフ首相(8日)
「イランとの一時的な停戦協定には(レバノンの)ヒズボラは含まれていない。我々はヒズボラへの容赦ない攻撃を続ける」
レバノンへの攻撃は継続すると表明したのです。
意図的に停戦を妨害するような動きに、イラン側は猛反発しました。
安全な通航が期待されていたホルムズ海峡では、封鎖する姿勢を改めて鮮明にしたのです。
革命防衛隊からの無線(8日)
「すべての船舶に告ぐ。海峡は依然封鎖されている。許可なく通過を試みた船舶は標的となり破壊される」
ホルムズ海峡めぐり米イランの主張は対立 協議はどうなる?
薄氷を踏むような状況で迎えたパキスタンでの、イランとアメリカの協議。4月11日から、日をまたぎ14時間続きました。
ホルムズ海峡の扱いなどを巡って双方の主張は対立。
イランメディアは「アメリカ側の過剰な要求が進展を妨げている」としています。
そうした中、アメリカ軍は「海軍のミサイル駆逐艦2隻がホルムズ海峡を通過し、機雷除去の準備作業を始めた」と発表しました。「数日中に無人潜水機などを使った除去活動を開始する予定」だといいます。
トランプ大統領(11日)
「私たちがやることは海峡を開放するだけだ。自分たちは利用しなくても、世界の多くの国がホルムズ海峡を利用しているからだ。それらの国々は恐れているか、弱いか、ケチなだけだ」
一方、イラン側は、アメリカ中央軍の「艦艇がホルムズ海峡を通過した」という発表を強く否定しています。
協議は継続されるという中、両国は歩み寄れるのでしょうか。
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