
ハンタウイルスの集団感染の疑いがでているクルーズ船では、これまでに3人が死亡しています。ヒトからヒトへの感染の可能性も指摘されるなか、乗客がその不安を語りました。
乗客
「大西洋を縦断する35日間の航海に出発します」
クルーズ船「MVホンディウス号」での旅への期待を語るアメリカの旅行動画クリエイター。
船は先月、149人を乗せ、南米アルゼンチンから大西洋縦断へと出港しました。ところが、今月4日。
WHO(4日)
「クルーズ船内で重度の呼吸器疾患を発症した乗客の集団発生が世界保健機関に報告されました」
WHO=世界保健機関が呼吸器疾患や腎機能障害などをひき起こす「ハンタウイルス」の集団感染の疑いがあると発表したのです。
船は現在、アフリカ西部・カーボベルデ沖に留め置かれていて、これまでにオランダ国籍の夫婦ら3人が死亡しています。
乗客
「現在、MVホンディウス号に乗っています。いま起きていることは、ここにいる全員にとって現実です」
さらに…
WHOの担当者
「とても密接な接触がある人たち、夫婦や同じ客室にいた人の間で、ヒトからヒトへの感染が起きている可能性があります」
ハンタウイルスはネズミなど、げっ歯類のふんや尿への接触で感染しますが、WHOが明らかにしたのは「ヒトからヒトへの感染の可能性」。
これまでに2人の感染が確認されているほか、5人に感染の疑いがあるとしました。
その一方で、WHOは「ヒトからヒトへの感染はまれだ」としたうえで、ウイルスの潜伏期間に幅があることなどから、死亡した人は乗船前に感染した可能性があると指摘しています。
船の運航会社によりますと、日本人1人が乗船していますが、感染はしていないということです。
乗客
「いまは先行きが不透明で、それが何よりも一番つらいです。いま、私たちが望んでいるのは安心感と見通し、家に帰ること、ただそれだけです」
動画クリエイターは声を震わせ、窮状を訴えました。
こうしたなか、スペイン政府は島国・カーボベルデでは船の受け入れが難しいと判断し、北にあるカナリア諸島での受け入れを発表。乗客らに検査と治療を行ったうえで、各国への帰国手続きを進めるということです。
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