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「歴史的対面」“親密ぶりアピール”の中朝首脳会談 ウクライナ侵攻以降“ロシア依存”だった北朝鮮がなぜ中国と接近? 中朝両首脳の思惑は【news23】

海外
2026-06-10 15:15

中国の習近平国家主席が北朝鮮を訪問し、金正恩総書記と会談しました。北朝鮮がロシアと蜜月関係を築くなかで行われた首脳会談。2人にはどのような思惑があったのでしょうか。


【写真で見る】たびたび談笑シーンも 北朝鮮が強調した中朝の親密ぶり


中朝首脳が結束アピール 注目された「非核化」への言及は

7年ぶりに北朝鮮を訪問した中国の習近平国家主席。


朝鮮中央テレビのアナウンサー
「朝中友好の年代記に特筆すべき歴史的な対面だ」

北朝鮮の朝鮮中央テレビは、8日に行われた会談を“歴史的な対面”として翌朝から繰り返し放送しています。


中国・習近平 国家主席
「私は金総書記とともに両国関係を時代に合わせて前進させ、さらに発展させていきたい」


北朝鮮・金正恩 総書記
「国際情勢がどんなに激変しても、長い歴史を持つ中朝友好関係が、いかに堅固であるか改めて示すでしょう」

会談では外交や軍事、経済など様々な分野で関係を発展させることで一致。一方で、注目された「北朝鮮の非核化」についての言及はありませんでした。


たびたび談笑シーンも 北朝鮮が強調した中朝の親密ぶり

その後、朝鮮中央テレビが放送したのは、8日夜に行われた特別公演の様子です。
ステージには北朝鮮と中国の国旗が並び、大勢の人々が一糸乱れぬ踊りを披露。パンダの着ぐるみも踊っています。


続いて、アクロバティックな曲芸が披露されると、2人はステージを指さし談笑。その後もたびたび2人の談笑シーンが映し出され、“親密ぶり”を強く印象づけます。


さらに2日目となる9日は、朝鮮戦争に参戦した中国軍人を称える「友誼塔」を訪問。


その後、朝鮮労働党の幹部学校を訪れ、敷地内を電気自動車で移動。


2人で友好の象徴とされる松の木の植樹を行いました。

習主席の訪朝の間、各所で見られた“手厚い歓迎”。そこには大国と渡り合う北朝鮮の “したたかな外交”が垣間見えます。


慶応大学 礒﨑敦仁 教授
最上級の歓迎ぶりを示している。これは2年前にプーチン大統領が北朝鮮を訪問した時と同格


2024年6月、平壌にロシアのプーチン大統領を招いた金正恩総書記。

北朝鮮は2022年2月にウクライナ侵攻が始まって以降、急速にロシアとの関係を深めてきました。


狙いは“脱ロシア依存”か 習主席を最上級でもてなした北朝鮮

北朝鮮・金正恩 総書記(2025年9月)
“兄弟”の義務として、ロシアを助けるためにあらゆることをするつもりだ」


ロシアとの関係を“兄弟”と話し、武器支援や兵士の派遣を行ってきた北朝鮮。礒﨑教授は今回、中国との会談で「北朝鮮の核問題」に言及がなかった背景には、こうしたロシアとの関係が影響していると分析します。

慶応大学 礒﨑敦仁 教授
「ロシアも味方につけたことにより、中国に対して自らの地位を上げることに成功。プーチン政権に対しては、北朝鮮の核開発を黙認させている。中国も反対しても仕方がないという“現状追認”の状況に追い込んでいる」


一方で、今回の習主席に対する手厚い歓迎には、ロシアへの「一国依存」から脱却したい北朝鮮の“思惑”があると指摘します。


慶応大学 礒﨑敦仁 教授
「北朝鮮にとってロシアとの蜜月は、ロシア‧ウクライナ戦争によりプーチン政権が兵器・砲弾などが足りなくなったことに起因する。それによる戦争特需はいつまでも続くものではない。ですから対米関係の変化や、大きな全体像を描きながら、中国との関係を改善させていく」


9日午後、空港に向かう道中も盛大な見送りをした北朝鮮。


習主席が飛行機に乗り込んだ後も、金総書記は、別れを惜しむように手を振り続けていました。


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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