あす7月4日、アメリカは建国250年を迎えます。全米で様々な祝賀行事が開かれていますが、トランプ大統領肝いりの目玉イベントの人気が低迷していて、話題となっています。
アメリカ トランプ大統領
「どの国も経験したことのない、最も忘れられない誕生パーティーが始まる。最高のものだ。信じられないものになるだろう」
首都ワシントンで開かれている建国250年の記念イベント。最大の特徴は、トランプ大統領自らが旗を振った行事やアトラクションが目白押しなこと。
「グレート・アメリカン・ステート・フェア」と命名されたこのイベントでは、アメリカ軍機の祝賀飛行に、観覧車や凱旋門と、派手な演出とアトラクションが目を引きます。ところが…
記者
「アメリカ建国250年のイベント会場です。州ごとのブースが並んでいますが、意外とお客さんは集まっていないです」
「偉大な」アメリカ文化を紹介すると銘打ったブースも来場者の姿は少なく、中には閉まっているところも。目玉アトラクションの一つの観覧車もわずかな待ち時間で乗ることが出来ました。
こうした中、アメリカメディアは停電で観覧車の運行が停止したり、売店のアイスクリームが溶けるなど、トラブルが続いていることを伝えていて、「このフェアはあまりグレートではない」「過去のイベントに比べて来場者がまばら」などと報じています。
盛り上がりを欠いている理由として指摘されているのが、トランプ大統領。
実は今回、超党派の公式な記念行事「アメリカ250」があるにもかかわらず、トランプ氏はこれとは別に、自らが主導する「フリーダム250」を新たに立ちあげたのです。
トランプ氏の支持者からは賛成の声が上がる一方、イベントの政治色の強さを懸念する声も出ています。
来場者
「トランプ大統領の功績は大きい。これほどの展示を壮大なスケールで揃えることができた人物が他にいるとは思えない」
「必ずしも政治的なものにする必要はないと思う。みんなが一つになってアメリカを心からたたえられることを願っています」
建国250年の公式行事にトランプ氏が採用したものは、ほかにもあります。支持者の間で人気がある格闘技の大会やカーレースなどです。
このため「国家行事を私物化、政治利用している」との指摘も出ています。こうした中、“トランプ色”の拡大はアメリカのあらゆる場面で表れています。
たとえば、ワシントンの中央省庁の庁舎はトランプ氏の顔写真で覆われ、前政権までは見られなかった光景に。
また、アメリカ政府は建国250年を記念し、トランプ氏の肖像を描いた「250ドル紙幣」や「硬貨」を準備しています。現在の法律では紙幣に存命の人物は使用できないため、発行に向けた改正法案も与党議員から提出されました。ベッセント財務長官は「我々の国とトランプ大統領の歴史的功績を称えるうえで、紙幣を発行する以上に力強い方法はない」と主張しています。
ほかにも、国務省はトランプ氏の肖像がデザインされた250年の記念パスポートを限定で交付する予定です。
国家を象徴する通貨やパスポートに、現職大統領が次々と登場するかもしれないという極めて異例な事態となっているのです。
4日の記念日当日には、トランプ氏が「史上最大」と呼ぶ85万発の打ち上げ花火が披露されるほか、国民に向けて演説が行われる予定です。
建国250年の節目で、トランプ氏が一体どのようなメッセージを発信するのか、注目されています。
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