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94年間負けなし…共和党の牙城・カンザス州が激戦州に トランプ政権の政策に農家が反発「本当に腹が立つ」 アメリカ中間選挙まで1週間

海外
2026-10-27 19:19

アメリカの中間選挙まであと1週間です。トランプ政権の不人気ぶりが与党・共和党の足かせになっていて、94年間、共和党が負けたことのない州が接戦になる異常事態となっています。


アメリカ地図の真ん中に位置するカンザス州。


記者
「農業が非常に盛んな地域で、見渡す限り一面の小麦畑が広がっています」


小麦などの生産が盛んで、「世界のパンかご」とも呼ばれる地域です。


そのカンザス州で小麦農場を経営しているエムケさん(77)。家族代々、およそ140年前から農業を続けてきましたが、このところ経営環境が厳しくなっています。


小麦農家 エムケさん
「トランプがイランで戦争しているせいで、燃料費だけで2万5000~5万ドル(約390万~780万円)くらい増えてしまいました。本当に、本当に、腹が立っています」


トランプ大統領が始めたイランとの戦闘を受けて、農機具を動かすのに欠かせないディーゼル燃料の価格は去年のおよそ2倍に高騰しました。


さらに、トランプ政権が中国に関税を課したことで、中国はアメリカ産農作物に対抗関税を発動。中国向け輸出も落ち込んでしまいました。


妻・ルイーズさん(77)
「『燃料費が上がったから値上げします』なんて言えません。買い手が示した価格を受け入れるしかないのです」


エムケさん
「トランプ政権にものすごく怒っています。冗談ではありません」


77歳のエムケさんはこれまでずっと共和党を支持してきました。しかし、中間選挙では野党・民主党の候補に投票する方針です。


エムケさん
「候補者とトランプにつながりがあれば、私たちは反対の票を投じる。それだけのことです」


カンザス州は前回2024年の大統領選挙で、トランプ大統領が民主党のハリス氏に圧勝した共和党の牙城です。


しかし、トランプ政権の政策で経済的な打撃を受けた農家が多く、共和党への失望が拡大。中間選挙の上院選に向けて共和党と民主党の支持率が拮抗し、「激戦州」に分類される極めて異例の状況となりました。


期日前投票に訪れた人
「共和党が我々が必要なものを本当に提供できるとは思えません」


焦ったトランプ大統領は先週、カンザス州に入りました。


トランプ大統領
「農務省による収穫期の燃料費支援プログラムの開始を発表できてうれしく思う」


トランプ氏は燃料の高騰に苦しむ農家に対し、総額80億ドルの一時金を給付すると表明。なりふり構わない「バラマキ」で、現職のマーシャル議員の議席を守ろうと躍起です。


一方の民主党側も最後の追い込みをかけています。


牧師のハミルトン候補は「中道」路線を掲げ、共和党支持者を含む穏健な保守層にも支持を広げています。


民主党 ハミルトン候補
「この国の良識を回復させます。隣人を思いやる心を取り戻します。『あなたは共和党員ですか、それとも民主党員ですか』と尋ねません」


トランプ政権の政策が共和党の「足かせ」になり、引き起こされた「赤い州」の異変。共和党が敗れれば、実に94年ぶりですが、現実となるのでしょうか。


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