スペイン中部で高速鉄道の列車同士が衝突し、少なくとも68人が死亡した事故。乗客名簿に日本人2人の氏名があったことがわかりました。
「なんてことだ…」
衝突した列車の中から撮影したとみられる映像。車窓からは脱線した車両が大破しているのがわかります。
28日、午前9時前。首都マドリードから南におよそ150キロ離れた中部・トレド県のウルダで列車同士の事故が起きました。マドリードと南部アンダルシア地方を結ぶ路線で、停車している高速列車に別の列車が追突したのです。
現地メディアによりますと、これまでに68人が死亡、180人以上がけがをしたということです。
列車の乗客
「朝食を食べていたときに、すごい衝撃を受けた。みんな空中に投げだされた」
目撃者
「事故が起きたときは地獄のようだった。列車から犠牲者が引っ張り出されていた」
今回の事故をめぐり、木原官房長官はスペイン政府から乗客リストに日本人2人が含まれているとの連絡があったと明らかにし、邦人保護に全力で取り組む考えを強調しました。
木原稔 官房長官
「外務省では、在スペイン大使館において現地対策本部、東京においては外務省対策室をそれぞれ立ち上げ、対応にあたっているところです」
なぜ、これほどの犠牲者が出る事故が起きてしまったのか…
プエンテ運輸相
「赤信号が出されていたため、列車は運行再開できませんでした。それにもかかわらず、事故に巻き込まれた列車は8時36分ごろ、運行再開の指示、または許可を受けました」
追突の原因について、スペインの運輸相は民間の列車「イリョ」が安全装置の障害で停車していたところ、後方にいた国鉄の列車「レンフェ」に運行再開の指示が出たためだとしています。
追突した列車は事故のあった区間で時速200キロに達することもあり、事故当時も同じくらいの速度で走行していた可能性があるということです。
事故を受け、マドリードにある運輸省前には政治的責任を追及するとして、大勢の人が集まり、抗議活動が繰り広げられるなど混乱が広がっています。
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