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「東京住む場所じゃない」東京23区の家賃が過去最高 今後も上昇続く?今お得な街は?【Nスタ解説】

経済
2025-02-04 20:54

東京23区の賃貸マンションの平均家賃が過去最高値となっています。上がり続ける家賃に「東京は住むところじゃない」と悲鳴の声が上がっているようです。


【写真で見る】 家賃高騰 東京23区でお得なエリアは?


23区の家賃 過去最高を更新

南波雅俊キャスター:
東京23区のマンション・アパートの家賃が高騰しているわけについてお伝えします。

マンションの平均家賃は2024年12月時点、前年の同じ月と比べてもそれぞれ上がっているんです。カップル向けに関しては1万円以上高くなっています。

さらにマンションだけではなく、アパートの平均家賃も上がっています。前の年の同じ月と比較して、シングルで1000円以上、カップルで4000円以上、ファミリー向けで1万5000円以上も上がっています。これは東京だけではないんです。


全国各地でも、例えば札幌市、カップル・ファミリー向けのマンションやファミリー向けのアパートで最高値を更新していますし、仙台、京都、福岡、大阪など大きな都市では、同じように家賃の上昇が続いています。(アットホーム調べ)


この家賃が上がっている状況の中で、SNSでは「引っ越し業者も4年前より1.5倍くらい高くなっている。新居も家賃割高だし今引っ越すメリットはない」というような声や、「物件情報見るけど家賃相場上がりすぎ。今より2万円ぐらい高い家賃を払うことになる」という声もあるんです。

私事で恐縮ですけど、私も最近引っ越しまして、本当にこのようにかなり家賃高くなってるなという実感もあります。


家賃 高値の理由は?

この高騰の状況について専門家の分析ですが、アットホームラボ株式会社の磐前淳子執行役員によると、「建築資材などの高騰に加えて、コロナ禍で少なくなっていた転勤や住み替えが活発になってきた」ということで、ある程度家賃を上げても人が入ってくるよね、というような状況も考えられるという事です。


さらには、ランニングコストの高騰です。物価の上昇の流れはもちろんですし、電気代なども上がっています。オートロックなど壊れたドアの修理や、エアコン・給湯器の総取り替えなど一度で費用は数百万円になることもあるそうです。

これらが毎年、3年、10年単位できますので、物価高騰というのはやはり家賃に変えていかないと、大家さん側も大変だなというような状況があるわけです。


ホラン千秋キャスター:
更新のタイミングで、次の更新から家賃が上がりますみたいなお知らせが入っていたこともありますし、上がっているなという実感はありますよね。


元競泳日本代表 松田丈志さん:
本当にそうですね。やっぱり物の値段がそもそも全て上がってきていますし、人件費も上がってきているんで、何か変えたり、引っ越しで移動したりするだけで、どんどんかかるお金が増えていくというような状況になっていますよね。


井上貴博キャスター:
本当に厳しい状況ですけど、これだけ上がっても人気エリアはすぐ埋まるわけじゃないですか。分譲を見ていても、海外の投資家から見ると日本の不動産って安全資産の大バーゲンセール中みたいな。どんどん分譲が上がっていくと、それは賃貸も上がるし、大家さんも強気で交渉するだろうなって。この流れは続くんだろうなと思いますね。


元競泳日本代表 松田丈志さん:
ですから、どこに住むのかっていう話になってくると思うんですけど、多分傾向としては、東京を見ても、どんどん人が住むエリアは広がっていくので、どこまで自分自身で許容するのか。エリアを広げていくのかというところになってくるのかなと思いますけどね。


南波キャスター:
井上さんから分譲も上がっているとありましたが、実際の専門家の意見です。住宅ローン比較診断「モゲチェック」の塩澤崇取締役によると、都心の不動産価格の上昇について、分譲も相当上がっていますので、購入が難しい。家賃が多少高くても分譲と比べれば安く入れるということですから、賃貸利用する人が増えている。ということで賃貸の需要も上がっている。これからも一定程度、高くても入る人はいるのではないかということで、賃貸の家賃は上がりそうだと。

さらにホランさんから更新のタイミングという話がありましたけど、家賃上昇のタイムラグは2、3年更新ですのでそのタイミングで上昇する場合が多い。近未来的にも、また上がっていくパターンが続いていくのではないかなという見立てがあります。


家賃 今お得な街は?

南波キャスター:
そんな中でもお得なエリアというところですよね。城北・城東の11区(台東区・豊島区・北区・荒川区・板橋区・練馬区・江東区・墨田区・足立区・葛飾区・江戸川区)です。

平均家賃(30〜50平米)で比較します。都心6区(渋谷・新宿・文京・千代田・港・中央)と、城北・城東では6万円ぐらい違ってくるんです。

特に足立区や江戸川区など千葉寄りのエリアが安い物件を探しやすい。その中でも特急などが停車しない綾瀬とか小岩が比較的安く、アクセスの良い北千住なども狙い目エリアだということです。


井上キャスター:
急行が停まらないだけで5000円、1万円ぐらいの差ですもんね。あとは駅からちょっと離れてみるとか。


元競泳日本代表 松田丈志さん:
僕は、駅までの距離はウォーキングして、ダイエットのチャンスと思って考えているので、あまり駅近にこだわらないで、その分家賃が安くて広い方がいいなと僕は思うタイプです。


ホランキャスター:
通勤や学校に通いやすい場所を考えると、家賃だけを見ていられないという部分もあります。


元競泳日本代表 松田丈志さん:
子どもができると賃貸か購入か迷いますが、子供が巣立つことを考えると、賃貸もありかなと思います。


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<プロフィール>
松田丈志さん
元競泳日本代表
五輪4大会出場 4個のメダル獲得
JOC理事 宮崎県出身 3児の父


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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