
官僚志望の学生が年々減るなか、経済産業省が国家公務員の仕事の魅力などを知ってもらおうと、高校生や高専生向けのワークショップを開催しました。
【写真を見る】「仲間になるのはウェルカム」経産省が高校生・高専生向けワークショップ 官僚志望増への期待も
経済産業省秘書課 高橋拓磨 課長補佐
「ニュースでアメリカのトランプ大統領、なんか大変だなって聞きますよね。でも彼らとどういう協調関係を作ると日本にとって良いかと考えるのは、実はこの仕事」
ワークショップには、東京の開成高校、産業技術高専、品川女子学院高等部、徳島の神山まるごと高専の4校に通う41人の生徒が参加しました。生徒たちは経産省の官僚になりきったうえで、「日本の将来を切り拓くための革新的なアイデアを提案してほしい、と総理大臣から命じられたら」とのお題が出されました。
そして、スタートアップやDX、エネルギーなどテーマ別に班分けされ、実際に政策を担当している部署の官僚を訪問。
現状の課題などをヒアリングし、政策の立案をするグループディスカッションも行いました。
そして最後、生徒たちからは、▼学生が海外の巨大ベンチャー企業に留学できる支援策を作ることや、▼裁判所のDX化を促進し、裁判で人工知能を活用することなどが提案されました。
開成高校 高校1年生 佐藤優太さん
「官僚というと堅苦しいイメージがあったんですけど、今回参加して払拭された」
品川女子学院 高等部2年生 永井里奈さん
「自分のなりたい職業のイメージにはあわないかなと思っていたが、きょうの体験とかいろんな人と話していく中で、役人もキャリアの選択肢としてすごい良いのかなって」
神山まるごと高専 五十棲浩二 校長
「まだまだ若いので、色々ことを経験してもらえればと思っている。より広い視野を持ってもらいたい」
2025年度の国家公務員採用試験のうち、キャリア官僚と呼ばれる総合職の試験申込者は、前の年度と比べておよそ11.6%減るなど過去最小となっています。
民間企業が初任給を大幅に引き上げていることなどが要因とみられ、経産省はこうしたイベントを通じて「公務員の魅力も知ってもらいたい」と力を込めます。
経済産業省広報室 栗原優子 課長補佐
「もし国の仕事とか政策作りに興味を持っていただけるのであれば、ぜひ仲間に入っていただけるのはウェルカムですし、例えば企業とか個人とかで、日本経済を盛り上げていくという選択肢があっても、それはそれですごく素敵なこと」
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