毎日の買い物などで見かけるお値段から世の中の動きを読み解く「きょうのお値段」。2025年7月に沖縄にオープンするテーマパーク「ジャングリア沖縄」の入場料金です。
【写真を見る】7月オープン予定のジャングリア沖縄 どんなところ?
「ジャングリア沖縄」数学マーケティングをベースにした入場料
出水麻衣キャスター:
沖縄の大自然をいかしたテーマパーク「ジャングリア沖縄」が7月25日にオープンします。
気球に乗って眼下の自然を楽しんだり、恐竜のいるジャングルを装甲車で脱走するなど22のアトラクションがあり、食事ができる展望台やスパも併設されているということです。
井上貴博キャスター:
全貌がまだ見えてこないというのも、そそられますね。
出水キャスター:
気になる料金ですが、ジャングリア沖縄の1日入場券は「大人 6930円」となっています。
東京ディズニーランドの1日入場券「大人 7900円~1万900円(変動価格制)」と比べるといかがでしょうか。
スポーツ心理学者(博士) 田中ウルヴェ京さん:
もう少し高くてもいいのかなと思いましたが、空港からの距離などを考慮しているのでしょうか。
出水キャスター:
入場料の価格設定にも戦略があるようです。「ジャングリア沖縄」の仕掛け人は森岡毅さんと今西聖貴さん。
「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」や「イマーシブ・フォート東京」を成功に導いた凄腕マーケターです。
このお二人が超緻密な数学マーケティングをベースに価格設定をしました。その数式が「ガンマ・ポアソン・リーセンシー・モデル」。
「人口」や「認知率」のほか、「行きたい」「楽しそう」といった感情も数値化し、緻密に計算した“絶妙な価格設定”が「6930円」だというのです。
スポーツ心理学者(博士) 田中ウルヴェ京さん:
先行き見えない時代とか、台風が来るかもしれないとか、想定外のものを数値にしたり…緻密なことをしてるんでしょうね。
ハワイと同じポテンシャルの沖縄に商機はあるか
出水キャスター:
今回、仕掛け人が重視したのが「沖縄のポテンシャル」です。
●沖縄の観光客数(2024年 沖縄県HPより)
約966万人でハワイと同水準
●沖縄から飛行機で、4時間圏内に20億人以上がいる
中国:14億人
ASEAN諸国 :6.7億人
日本:1.3億人
お金についても調べました。
観光客が使う消費額は、沖縄が10万円、ハワイが32万円。
沖縄もハワイも海や自然があり、ある種のポテンシャルは一緒ですが、消費額は3倍近くの差があります。ここにさらなる消費を喚起することでお金を使ってもらう可能性があるのではないかというのです。
“2日目は北部に留まらない”を変えることができるか?
ただ、課題として沖縄の「観光パターン」を変える必要があるようです。
沖縄の観光パターンとして、空港近くの那覇でショッピングやグルメを楽しみ、2日目は沖縄北部の「美ら海水族館」に行くのですが、北部に留まることなく、那覇に戻って宿泊することが多いそうです。
そこで「ジャングリア沖縄」は北部で「もう1泊」する需要を喚起して、観光客の行動パターンを変えることができれば商機があるのではないかということです。
沖縄は台風が心配… 担当者は「雨のジャングルも最高」
ただ、沖縄は台風が接近しやすい地域なので天気が心配ですよね。気象予報士の河津真人さんによると「沖縄は台風接近が多く(毎年8回前後)、しかも勢力が強い。行くなら冬から春先がいいのでは」といいます。
一方、ジャングリア沖縄の担当者は「雨のジャングルも最高です」と
自信をのぞかせていました。
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