お値段から世の中の動きを読み解いていくコーナー「きょうのお値段」。今回は、富士山の入山料「4000円」です。
静岡県側の富士山がいよいよ山開き!今年から何が変わる?
出水麻衣キャスター:
10日に静岡県側の富士山の3つの登山ルートが山開きを迎え、夏山のシーズンが本格的に始まりました。今回、入山料が新たに課されるようになったということで詳しく見ていきます。
これまで山梨県側では2024年から入山料が導入され、2000円が徴収されていましたが、静岡県側では入山料は取っていませんでした。
2025年から足並みを揃える形で、両県側で一律4000円が徴収されるということなんです。
さらに静岡では独自の条件があり、ルール・マナーの「事前学習」を必須にしています。
WEB上で入山料を払う場合は「WEBテストでの合格」、現地で入山料を支払う場合は「ビデオ講習」を受けることで、初めて入山許可が得られるそうです。
近年、ニュースでも山でのマナーが問題になったり、遭難したりする人もいますよね。登山者に最低限のルールやマナーを知っておいてもらう意味でも、こういうことは有効なのではないでしょうか。
入山料だけじゃない 富士山を楽しむためのお金の話
出水麻衣キャスター:
今回、富士山への入山料が4000円になりました。
では登山の途中でお腹がすいてきたなという時に、7合目の山小屋でカップラーメンを買うといくらかかるでしょうか。正解は800円です。
また山小屋での宿泊費はだいたい1万1000円〜(1泊2食付き)となっています。
そしてトイレも有料です。物資の運搬や清掃などコストがかかるため、協力金として「100円〜300円ぐらい気持ちで払ってください」という形がとられているそうです。
さらに日本富士山協会が発行している登頂証明書は1100円となっていて、山頂で撮影した写真を送ると後日発行できるということなんです。
下山の際などにあると便利な「金剛杖」は1本1500円程度で、山小屋に行くと200〜500円ぐらいで焼印をそれぞれ押してくれるそうです。富士登山しながらスタンプラリーも楽しめるんですね。
これらの金額を目安にして、お金を持っていくと楽しい登山になるのではないでしょうか。
観光地での価格戦略 オーバーツーリズム解消なるか?
出水麻衣キャスター:
オーバーツーリズムなどの問題もあり、その他の観光地でも価格設定の工夫が行われています。
7月25日にオープンする「ジャングリア沖縄」では、1Dayチケット(大人)が国内在住者は6930円、訪日外国人などは8800円と、異なる価格が設定されています。
プロ野球やサッカーなどのスポーツ観戦チケットでも、二重価格や価格変動性などが導入されていて、混雑を避けて存分に楽しんでもらうための試行錯誤が続けられているということです。
・エアコン「1℃下げる」OR「風量を強にする」どっちが節電?「除湿」はいつ使う?賢いエアコンの使い方【ひるおび】
・スマホのバッテリーを長持ちさせるコツは?意外と知らない“スマホ充電の落とし穴”を専門家が解説【ひるおび】
・「パクされて自撮りを…」少年が初めて明かした「子どもキャンプの性被害」 審議進む日本版DBS “性暴力は許さない”姿勢や対策“見える化”し共有を【news23】